『おによりつよいおれまーい』

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 以前紹介した土方久功さんの絵本、その2です。

 土方久功『おによりつよいおれまーい』福音館書店、1975年

 サタワル島の民話を題材にした絵本で、「おれまーい」という異常に能力が高い少年がサタワルの酋長になるお話。島民たちは最初、「おれまーい」の能力を怖れてあの手この手で彼を殺そうとするのですが、まったく手も足も出せず、結局は彼の能力を受け入れて酋長になってもらうのです。

 途中、「おれまーい」を航海カヌーで別の島に連れて行って置き去りにするというエピソードもあって、ご覧のように、まんまチェチェメニ号な航海カヌーが描かれているわけですね。発行は1975年7月1日ですから、モロに沖縄海洋博のチェチェメニ号日本来航にぶつけた企画だったことがわかります。土方さんはこの本が出た2年後に亡くなっていますが、チェチェメニ号日本来航に何を思っておられたのでしょうか。

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*林和代さんのウェブログにマイス号の最新情報がアップされています
http://blog.livedoor.jp/sazayo/archives/50248869.html