1年以上前から、ずっと乗ってみたくてチャンスを待っていたアウトリガー・カヌー。最初はオハナホウ・アウトリガー・カヌー・クラブの方のお誘いもあって、先月アタマに辻堂でOCデビューのつもりだったのですが、2年ほど会っていなかった友人達と、丁度その日に会えることになったので、泣く泣く流したのでした。
ところがその友人達に、「実は今日はアウトリガー・カヌーに乗る予定だったのだが」という話をしたところ、彼女らも非常に興味を持ってくれたので、それならみんなで乗りに行こうということになったわけです。それで、すぐに湘南アウトリガー・カヌー・クラブ江ノ島の永井巧さんに連絡したところ、体験会の受付を開始したとのこと。それでは是非お願いしますということで、花粉も飛び終わり水も温かくなっているであろう4月15日に江ノ島に向かうことになったのでした。
しかあし。日頃の行いの悪さがちゃんとこういうところで返ってくるんですねえ。
天気予報では最高気温予想13度。
そんなの4月じゃないよ。
いったいどうなることかと思いつつ、江ノ島に集合した我々5人は、江ノ島商店街の半ばにある秘密の横丁を抜けて、美麗なる2艘のOC-6が静かに出陣の時を待つ小さな浜に下りていったのでした。
初めて間近で見るOC-6は、それはもううっとりするくらいに美しかったですね。純白に一点の曇りもなく染め上げられた船体とアマ。流麗なデザイン。まさに水上の宝石です。コーチを務めてくださる永井さんに、相模湾の大まかな構造と江ノ島周辺の水面について簡単なブリーフィングをしてもらって、パドルの使い方を軽く陸上で練習すると、いよいよ海の上へ漕ぎ出します。傷をつけないよう細心の注意を払いつつ、カヌーを海に押し出して、搭乗。ステアマンの永井さんの指示に従って、まずは軽く近場の浜辺までを往復。10までみんなで声を合わせてカウントしながら漕いだ後、「ハップ、ホウ!」のかけ声でパドルを持ち替えて艇の反対側を再び漕ぐ。
これが案外きついんですよ。向かい風になると、てきめんに船足が落ちる。自転車と同じ。
これはたしかに、帆を張ってみようとか思いつくだろうなと。古代の航海民たちはね。
とはいえ、私たちが漕いでいると陸上からすごく注目が集まるんです。後半は境川を漕ぎ上がって帰ってきたんですが、子供たちが手を振ってくれたり、声をかけてくれたりで、改めてアウトリガー・カヌーって目立つんだなあと感じました。私たちはパドリングで一生懸命で、ひきつった笑顔を返すのが精一杯だったんですけどね。
体験会終了後は艇を洗い清めてカバーをかけ、秘密基地の片隅に大切に仕舞われます。艇を下ろすのも上げるのも、もちろん漕ぐのも、みんなで力を合わせないとどうにもならない。まことに集団活動の教育に向いたツールです。
潮まみれになった私たちは、そのまま「enospa」(江ノ島にある超高級スーパー銭湯)で緩みまくって、シラスご飯を食べて帰りました。帰りに乗せてもらった友人のアウディA4アバントはうちの10年ものの国産セダンとは別物だったです、はい。私以外はみなさん腕が筋肉痛だと悲鳴をあげていましたが、陸パドラーは耳学問で鍛えた腕で、筋肉痛ゼロ。へっへっへ。
また近いうちに漕がせてもらおうっと。
湘南アウトリガー・カヌー・クラブ江ノ島ウェブサイト
http://www.shonanoutrigger.com/
オハナホウ・アウトリガー・カヌー・クラブ ウェブサイト(BBSに最近、とっても読み応えのある福永大希さんのアオテアロア・アウトリガー・カヌー遠征記がアップされています。必読です)
http://ohanahoe.hp.infoseek.co.jp/index.shtml