2007年秋、(多分)ホクレア号が帰ったあとで・・・・

 渡辺美里の「Ribbon」なんぞを突然引っ張り出してきて聴きながら、久しぶりにのんびりとネットを眺めていたら、こういう記事が。

http://www.researchco-op.net/special.html

 この記事によれば、これまでにも折に触れて紹介してきたアオテアロアはオークランドのマリタイム・ミュージアムが企画している、航海カヌー展。「Waka Moana Exhibiton」というやつですが、この企画が始まったのが2004年で、実はその年のうちに国立民族学博物館、いわゆる「民博」に巡回展の受け入れを打診しており、今年になって民博側でもゴーサインが出たんだそうです。正式なタイトルは「"The Big Oceans: Waka Moana and Island Life Today".」。多分。

 それで、注目すべきは「太平洋とインド洋における航海術」というコンセプトですよ。記事によれば、太平洋の伝統航海術に比べてインド洋のそれは今ひとつ認知度が低いけれども、これらはいずれもオーストロネシア語族(東南アジア、オセアニア、マダガスカル先住民など)によって担われたものなんだから、当然俺たちは両方を紹介しちゃうよ、という意気込みです。良いですね。ブログでも以前ご紹介しましたが、オセアニア方向へのカヌーの旅以外に、実は今のインドネシアからマダガスカル島まで一気に航海カヌーで渡ってそこの先住民となった(もちろん今でもその血を引く方々がマダガスカルにいっぱいいる)人々がおりまして、航海した距離という点ではハワイとタヒチの間より遠いんですね。だってインド洋を端から端まで一気に渡ったわけですからね。

 それはやはりロマンですよ、ええ。期待したい。ワークショップもやってくれるって書いてありますが、それってナヴィゲーションのワークショップ? マオリのウェイファインダーが来て講義とかしてくれちゃうわけ? なんて夢もふくらみます。

 日本に来るのは、2007年秋。おそらくホクレア号が来て、帰った後ですね。どうせなら同時期というのは贅沢な望みでしょう。楽しみですなあ。