130年前の地図を小説の設定づくりに活かす

アルソウム外伝2のEP1は近郊農業の話だが、昔住んでいた農村の明治時代の地形と集落・道路の配置を見てイメージを作った。

現代と130年前では集落の中心や動線が全く違う。130年前には沖積平野内の微高地の中央(=尾根筋)にあった集落の主動線が現代では微高地の端に移っている。

また農村の規模と距離、街道沿いの宿場町の規模と距離、農村が形成されやすい地形なども読み取れる。

この地域の一般的な集落の規模は250m四方に収まる程度で、多くは南や東に向いた斜面に形成され、集落間の距離は250-400m程度。主街道沿いの宿場町の間隔は1-2km。

左上部分の集落(刈谷市泉田町)が妙に大きいのだが、よく見ると寺が四つ、この集落の中に散らばっていて、どうも幾つかの集落が繋がることで連続した集落になっているようにみえる。

街道(東海道)の立地も興味深く、丘陵地の端で片側が水田になっているようなところを通っている。これは甲州街道や鶴川街道でも見られる現象で、この地域でも逢妻川沿いの低地の冠水の影響を出来るだけ避けようとして、ここを通っているのではないかと推測。