幾つかのゼミに分かれていった去年の専門演習の学生たちが再び結集し、力を合わせて就活に取り組み始めている。
留学から戻って来たら入れるゼミが無かったという去年のフィールド演習の学生もそこに合流して、後輩たちと仲良く学びあっている。
そこ、とはいうものの、ゼミのような明確な組織があるわけではなく、しかし少し離れたところから見れば、明らかにそこに何かが存在しているような、不思議な学びの共同体。
その外縁を規定するのは、履修登録よりも曖昧だけれど、履修登録よりも遥かに強い絆のようだ。
そして今日、また大きなプロジェクトが動き始めた。21世紀の日本の基幹インフラを創り出そうと本気でチャレンジしている場を様々な大学の学生たちに見せる。そんなプロジェクトの幹事を、もはや存在していないゼミのメンバーだった学生たちが担うことになる。これは痛快だ。