テスラSのインパネ(17インチタッチスクリーンのみ)って危なくないか?

シリコンバレー発のITベンチャーの雄として注目を集め、ただいま予約受付中の電気自動車テスラSのインパネ(ここでは運転席と助手席の間にあるエアコンやオーディオやカーナビの操作スイッチ類と思ってください)が17インチのタテ型タッチスクリーン一発! と聞いて、驚いております。

クルマをスマホ感覚でコントロール! テスラ「モデルS」はすべてをタッチスクリーンで設定できる【動画】 | clicccar.com
お届けしてきたように、テスラ「モデルS」はスポーツカー顔負けの加速性能と高級サルーンのような静粛性、ガソリン車に迫る航続可能距離など、見どころは満載なのですが、

そりゃ、スイッチ類の金型作って射出成型してもらうのに較べたら、タッチスクリーンのでっかいのをハメ込んでおいて、スマートデバイスのアプリ感覚で何でも操作させちゃった方が安く作れるってのはわかりますよ。皆さんIT屋さんですしね。

でも、タッチスクリーンのインパネはダメってのは、15年くらい前には結論が出た話ではありませんでしたか? メモリやCPUの能力とかタッチスクリーンの性能がどこまで進化しても関係無い、要するに人間の目は頭部に1セットしか装備されていなくって、指先には目は付いていませんよという、生物学的な根拠において。

自動車を運転している間、運転手の視線はほぼ前方に向けられています。だって前見て運転しないと危ないから。しかるにこのテスラくんのタッチスクリーン、最も頻繁に操作する空調とオーディオ回りがタッチスクリーンの一番下にまとめられています。つまり、運手中の視線移動が最も大きくなる場所であり、そこをいじるにはハンドルから離れた手が最も長距離を移動しなければならない場所、ですよ。

しかもしかも、空調のエア吹き出し口を選択するにはわざわざサブウィンドウを呼び出して操作しなければいかんという、知能指数を疑わざるをえない仕様でございます。

クルマのインパネは視線や手の移動距離が最低になる場所に一番よく使うコントロール類を配置し、しかも手がそこに到達したら視線は戻しても良い、出来れば一切それを見なくても操作出来るというデザインが求められる・・・・と思ったんだがな。ベンツもトヨタもダイヤルスイッチをいまだに使っているのはそういうことですよ。

競合となるベンツEクラスのインパネ
http://www.mercedes-benz.jp/catalog/e-class/sw/ebook/#page=37

こっちはレクサスLS。針式の時計は高級セダンのインパネのデザイン上のお約束ですが、確かに視認性はデジタルより優れてます。
http://lexus.jp/models/ls/design/exterior_interior/index.html

それでこちらがテスラくんのインパネ。私はこんなもの乗りたく無いよ。
http://www.teslamotors.com/jp/models/features#/interior

クルマをスマホ感覚でコントロール! テスラ「モデルS」はすべてをタッチスクリーンで設定できる【動画】 | clicccar.com
お届けしてきたように、テスラ「モデルS」はスポーツカー顔負けの加速性能と高級サルーンのような静粛性、ガソリン車に迫る航続可能距離など、見どころは満載なのですが、