某チョーでっかい会社(利益で言うと日産自動車本体の4倍くらいある)と、某4大商社直参子会社にお邪魔して、加藤ゼミ出身者対象のインターンシッププログラムの来年度実施をほぼ確定させて参りました。
とはいえ、私が一枚噛んでやるプログラムなんで、ただのインターンシップとはひと味もふた味も違います。「職場経験をして刺激を受けて来ましょう」なんてレベルではなく、インターンシップが実務経験と社会学のフィールドワーカー育成と受け入れ企業の業務改善の三つの目的を同時に達成するような、濃密で緻密なプログラムになります。それぞれの企業でカウンターパートとして動いて下さっている方々とは長いつきあいがあって完全な信頼関係が出来ていますし、どちらの方も社会学・文化人類学的な素養や好奇心が豊かな人物。
というか、ぶっちゃけ、二人とも筋金入りのバックパッカー。
こうしたメリットを最大限に生かし、社会学は実業とリンクしてからが面白いと考える社会学者と、実業の中に人文学の面白さを日々感じて仕事をしている実力派ビジネスメンのコラボレーションで、素質ある若者を更に大きく育てようじゃないかというわけです。
合言葉はこれ。
「面白そう。だからやってみる。」
今の所、誰も損得で動いてません。面白そうだからやる。若者を育てるのが楽しいからやる。CSRだの何だのは後付けの理屈(笑) こういうノリで始まるものは、大概でっかく化けますよ。参加する方でも、既に教え子達の中から9人が手を挙げてます。
学生たちには、以下のような心構えを要求した上で手を挙げさせています。
(大前提) ・指示、締め切り、時間を厳守出来る人。 ・マナーに外れた文書やメールを書かない人。 (基本) ・自分で考えて判断出来る人、あるいはそういう人間を目指している人 ・行動力がある人。「迷ったら前に出る」人。 ・成長することに貪欲な人。 ・何か一つは深く掘り下げて追求しているテーマがある人。 ・様々なことに興味を持てる人。かじってみる前に「興味無いです」と切り捨てるのはダメ。 (オプション) ・リーダーシップがある人 ・創造性が豊かな人 もちろん、上記全てを現時点で完璧に満たすようなスーパーハイスペックな人物である必要はありません。が、上に示したような人間を目指しているのかということは問われると思います。また、就職に有利になるだろうというような発想も捨ててください。私と先方の価値観は、そういう目先の有利不利を考えて行動する人間ではなく、もっと先、社会に出た後に何を成し遂げたいか考えて行動する人間を育てたいということで一致しています。自分の収入や地位や名声の為に学ぶのではなく、自分の持っている可能性を徹底的に磨いて伸ばして、そうして手に入れた力で世の中を良い方向に変えていこう、変えていきたいという意思を持った人を待っております。
学生達は脊髄反射で手を挙げるのではなく、概ね半月くらい自問自答して、「こんな自分でも手を挙げて良いでしょうか?」と私にも相談して、それでようやく手を挙げた者が大半でした。なので、本当に真剣に将来のことを考えて、就活などという小さな目標ではなく、もっと大きな目標を胸に前に出て来てくれたのだと理解しています。
彼らの覚悟に応える為にも半端は無し。徹底的に準備して、伝説になるようなインターンシッププログラムを実現させますよ。