クストーチームのオーシャン・アドベンチャー

 今月のナショナルジオグラフィック・チャンネルにはまたまたホクレアの勇姿が(少しだけ)登場しています。番組名は「クストーチームのオーシャン・アドベンチャー クレ環礁への航海1」。原題は「Jean-Michel Cousteau: Ocean Adventures」です。番組が公開されたのは2007年ですが、収録そのものは2003年の7月から8月にかけて行われました。ナショナルジオグラフィック・チャンネルのウェブサイトにある番組紹介は次のようなもの。

「北西ハワイ諸島に向けて出航するクストー・チーム。彼らが目指すのは、手つかずの自然が残る世界でも貴重な離島群だ。その中の一つ、クレ環礁は、ホノルルから1900キロの距離にある。そこで彼らが目にしたのは水中、水上に満ちあふれる多種多様な野生生物たち。その生物たちが絶滅の危機と闘う姿や、汚染や採鉱、漁業や開発によってもたらされる破壊的な影響について調査する。」

ナショナル ジオグラフィック (TV)
ナショナル ジオグラフィック (TV) の日本公式サイト。

 このジャン・ミッシェル・クストーさんという方は、スクーバダイビングの考案者の一人、ジャック・イヴ=クストーさんという方の息子さんだそうです。

 さて、2003年、北西ハワイ諸島と言えば、マニアならピンと来ます。そう、ポリネシア航海協会、ハワイ大、アメリカ合衆国魚類野生生物局、同海洋および大気圏局、ハワイ州などが合同で行った北西ハワイ諸島の調査と環境教育プロジェクト「Navigating Change」です。実際、ジャン・ミッシェル・クストー氏の名前も、プロジェクトのパートナーリストに掲載されています。

NWHI - Navigating Change Sponsors

 ホクレアが登場するのは番組冒頭、北西ハワイ諸島と古代ポリネシア人の関係を紹介する部分、次にホノルル港でクストー氏の乗る調査船「エクスプローラー」をフラで送るシーンの背景、最後は「エクスプローラー」を先導してホノルル港を出て行くホクレアの空撮の三つのシーン。まあ、時間にすればさほど長い間ではありません。

 とはいえ、そういう話を抜きにしてもこの番組は非常に面白いです。このウェブログをお読みになっているどなたにもお奨めします。機会があれば是非、ご覧になってください。