ハワイ時間

 東京ニュース通信社という所が出したハワイ旅行ムック『ハワイ時間―大人のクルーズ&リゾート:海と風と光でつむぐ永遠の夢』の中に、ハワイでクルーズとリゾートを楽しみましょうという、小金持ち層向けの本というコンセプトからは想像出来ない結構しっかりした記事が2本ありました。

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 一つは、ビショップ博物館のスタッフでもある篠遠喜彦先生の奥様に取材した、日系ハワイ移民史。もう一つは、トラベルライターの森本剛史さんがまとめた、ホクレア号の記事。

 日系ハワイ移民史なんてものをかなりまとまったカラーページを使って採り上げているのは、もしかしたら延期になったホクレア号の日本航海を横目で睨んでの企画だったのかな?

 ホクレア号の記事の方は、ナイノアさんへのインタビューを中心にまとめてありますが、これまで日本語になったナイノアさんのインタビューには出ていなかった目新しい内容も含まれていて、一読の価値ありです。ナイノアさんがウェイファインダーとして開眼したのは、1980年のタヒチ往路の赤道無風帯だったとされているのですが(英語の資料にはそういう話も書かれている)、その時の体験について、かなり詳しく書かれていました。