トンガ国王が逝去

 先日のマオリの女王に続き、ポリネシア人の王様が亡くなられました。トンガ国王のタウファハウ・ツポウ4世が10日、ニュージーランドの入院先で逝去。後継者は王太子のトゥポウトア氏だそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060911-00000502-yom-int

 トンガ王室といえば、巨大な航海カヌー「ミレニウメ」の建造や愛知万博への航海カヌー出展など、航海カヌー文化復興運動の一翼を担った存在としても知られておりまして、もちろん日本では全然知られていませんが、これはまあ定番フレーズなんでご勘弁を。

 ですが、例えば1976年の最初のタヒチ航海以降、ポリネシア航海協会が出航の儀式で行っているアヴァの儀式は、そもそもはトンガ王室がアイデアを提供したとされています。ベン・フィニー先生の「Sailing in the wake of ancestors(もちろん未訳・今なら儲け度外視で翻訳引き受けますよ!)」によれば。というのも、1976年の時点でハワイにはアヴァを飲む習慣は存在していなかったし、過去に存在していたかどうかもはっきりしなかったんですね。ですから、新たにトンガからアヴァの製法や儀式の次第を取り入れたということでしょう。

 治世の晩年には強引な独裁政治への批判も高まっていたようですが、まずは故人の冥福をお祈りいたします。