「北の内海世界」のムダマハギ船が国指定重要無形民俗文化財に

昨日、文化審議会の答申において、津軽海峡周辺の和船建造技術の重要無形民俗文化財指定が勧告されました。

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これは要するに、「みちのく北方漁船博物館」で展示しているムダマハギ船の作り方はとっても価値があるんだよ~、と国が認めるってことです。

http://www.mtwbm.com/index2.html

それにしても、津軽海峡周辺ってのが良いじゃないですか。海峡で区切らない。むしろこの海峡を中心とした海上交通世界の存在が前提とされている。

 少し前の「北の内海世界」という記事でご紹介したように、この海域は海上交通網によって三陸海岸・男鹿半島あたりから道南地域までが一つになっていたわけです。そして、その内海世界を舞台にした国盗り物語があったし、アイヌと和人の勢力争いもあった。その世界で発達していったのが、今回、重要無形民俗文化財に指定されるムダマハギ船なんですねえ。

 そういえば石川直樹さんが「みちのく北方漁船博物館」を訪れた時、サタワル島あたりの航海カヌーを一艘買いたいんだが、可能だろうかと相談されたんだそうですよ。ふひゃははは。この博物館、最近じゃあ展示物としてYS11とか買ってるし、絶対変だよな。もう最高ですよ。本当にね。

 青森に行ったら「みちのく北方漁船博物館」。チョーお奨め。