マナベハシレ

 前回、私は、とりあえず「ハア・ホクレア」に対抗出来る格好いい郷土芸能を使ってホクレア号を迎えようよと提案しました。

 とはいっても、いったいどうやって調べものをしたら良いのかわからんぞという方もおられるでしょう。

 そこで、今日は調べもののやり方をサンプルとして示してみます。

 まず、頼りになるのは郷土誌です。たいがいの自治体には、『ナントカ県誌』とか『ナントカ市誌』というようにして、地域の歴史や文化を網羅的にまとめた分厚い本があります。それはその自治体の図書館、あるいは教育委員会に行けば置いてあるでしょうし、都道府県の中央図書館にもあるはずです。

 それを見る。

 あるいは、こういった本探しウェブサイトもあります。

Webcat Plus

 試しに「東京都 民俗芸能」で検索してみましょうか。そうすると46000件くらいヒットするのですが、関係無い本も多いので、タイトルをざっと見て、それくさい本を選ぶ。

『東京都民俗芸能誌 』本田安次著 ; 上巻 , 下巻 — 錦正社, 1984.6-1985.1, 2冊.
http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?hdn_if_lang=jpn&txt_docid=NCID:BN01901490

『東京都の郷土芸能』宮尾しげを, 本田安次著 — 一古堂書店, 1954, 308p.
http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?hdn_if_lang=jpn&txt_docid=NCID:BN11704510

 所蔵している図書館もリストで出てきます。上の本で見てみましょう。上の本は59の図書館が持っています。
http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/HolderList?txt_docid=NCID%3ABN01901490

 殆どが大学図書館ですが、それぞれの図書館のウェブサイトで調べてみると、外部の人間の閲覧を認めている所も多いです。あるいは仲間に学生がいれば、基本的に所属大学の図書館から紹介状を発行してもらう事で、どこの大学図書館にでも入れますから、ノープロブレムなわけです。

 それで、これはという民俗芸能を見つけたら、インターネットで保存会を探して連絡を取ってみる。「ハワイからこれこれこういった船が来るので、航海の安全無事を祈るような演目があれば、お願いしたい。」と相談する。あわよくば自分たちも一緒にやらせてもらう。

 なんか色々走り回るんで大変そうだなって思うかもしれません。でも、声をかけあって仲間を集めてやれば、こういったプロセス自体が面白いものですよ。調べている途中で詰まったら、メールなりなんなりで相談していただければ、私としても出来る範囲で手助けします。