双胴の魅惑

 雑誌『Tarzan』連載の内田正洋さんの航海カヌー話、今回は、内田さんの故郷である山口県の日本海側の町に、カヌーのパドリングクラブが出来たというお話でした。

 なんでも、カヌーを二つ並べて帆を立ててみるという、丁度ハワイのカネフナモク・チャーター・スクールが持っているようなものを作る計画が出てきているんだそうです。

 カネフナモク・チャーター・スクールのダブルカヌーについては、以前に「Another Cool Choise」という記事で紹介しました。

http://blogs.yahoo.co.jp/hokulea2006/556859.html?p=&t=2

 この記事の中で私は、あえてフルサイズの航海カヌーに拘らなくても、まずはOC6級のカヌーをベースにダブルカヌーを作ってクラブクロウ・セイルを立ててみてはという提言を行ったのですが、私なんかがそういう事を言うまでもなく、既にそのような動きがあったようですね。

 ポリネシア式のダブルカヌーに限らず、ミクロネシア式のシングル・アウトリガー・カヌーやポリネシアン・アウトライナー(ハワイ、アオテアロア、ラパ・ヌイのいわゆるポリネシアン・トライアングルの外にあるポリネシア文化の島。ソロモン諸島の離島など。)式のシングル・アウトリガー・カヌーなど、色々なものを作って浮かべて走らせてみると、それだけで充分面白いでしょうね。

 それこそ、このタウマコ島で制作された本物の航海カヌーを買ってみるというのも良いかも知れない。

http://blogs.yahoo.co.jp/hokulea2006/705469.html?p=&t=2

 どうも内田さんはハワイの航海カヌー文化にばかり注目してしまいがちのように思えますが(そうでなければ日本列島の丸木船とか北方のカヤックに話が飛んでしまうし)、航海カヌー文化というのはハワイ風の双胴カヌーだけじゃないんですから、もっと色々なものに目を向けていっても良いんじゃないかなと、内田さんの連載を読むたびに思います。