炎上ライターの哀しみと脳癖

ライターにも色々なタイプが居るのですが、インターネットの読み捨て記事をメインでやっておられる方の哀しみのようなものを昨日感じました。

「みわよしこ」さんという53歳の専業ライターさんが、津田大介さんが早稲田でジャーナリズムを教える特任教授になった件で、新しい研究分野では博士が居ないのでこういう人事もあると書いておられたので、ジャーナリズムなら東大の情報学環が新聞研時代から社情研を経てもう68年も続いていますよ、外国にもジャーナリズム専攻の研究者は山ほどいますよということを教えて差し上げたら、曲解だとか、私が津田さんに嫉妬しているとか怒り出すわけです。

彼女によると、新しくて博士が居ない分野とはマンガ研究のことだと。それはわかりにくい書き方ですよ、津田大介はマンガ研究じゃないんだからと指摘しましたら、更に激高。

しまいには、私が障害社会学を研究していたことを挙げて、障害社会学の研究者にはロクな奴が居ない、大概は敵だとか毒づくのですね。

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この人は何でこんなにイライラしているんだろうと不思議だったのですが、ある瞬間、一つの仮説を得ました。

ネットの瞬間風速PV記事で日銭を稼ぐようなライターさんの場合、おそらくですが、思考のスタイルがまずこいつは敵か味方か、善か悪かを決定してから、先に進むという形式にチューニングされているのではなかろうか。

物事の複雑性や白黒つけ難い部分を全て切り捨てて、何かをわかりやすく悪者として書く方がお金になりやすいのは確かなことです。毎日毎日それでやっていれば、何か新しい対象に接した時、まず最初に、この対象の敵味方、善悪を直感的に決定して、そこから関係性を構築していく。

そんな手癖ならぬ脳癖があるのかもしれないなと。

ウェブ炎上ライター以外は真似すべきではない思考ですけどね。

(「みわよしこ」さんのアカデミックなバックグラウンドは、筑波の自然科学系の博士課程を少し前に満期退学です。蛇足ながら自然科学系で満退でそのまま学位無しということは博士論文を書く能力が無かったということです)