人に好かれたければ周囲を良く観察し、徳行を積もう。

他人に好かれたかったら、誰かのためになることを損得抜きで自分の頭でゼロから考えて、自分から動いたり提案したりして、最後までやりきること。

これを心から楽しめるようになると、日常生活の中で、あるいは仕事を通して、自然にそういうことが出来るようになる。
そうしたら絶対に周囲に好かれる。絶対に。
スポーツで勝てるとか、金回りが良くてゲームソフトをいっぱいもってるとかで人気者になれるのは、小学生まで。
最悪なのは、自分を好いてくれない人々を滅多やたらに攻撃する行動で、これをすると余計に人は逃げる。攻撃された当の相手だけではなく、第三者もさり気なく距離を取って離れて行く。それよりも、普段から周りの人をよく観察して、誰がどんな困り事を抱えているかとか、どんな趣味や好みを持っているかを憶えておく。つまり他人に興味を持つことがまず必要なのだ。
そして、あの人はこういうの好きそうだなという時に、声をかけてあげられるか。誰かが困っている時に「頑張って」ではなく「こういう知り合いがいるけど紹介しようか」と言えるか。
あるいは、あの人とあの人を繋げたらそれぞれに取ってメリットがあるなと思いつけるか。思いついて、実際にそれを実現させるところまでやりきれるか。
これは言うほど簡単ではないことで、最初のアクションになるのは、AさんにBさんを、BさんにAさんを売り込む営業活動だから、Aさんの良いところややりたいこと、Bさんの良いところや目指しているものをきちんと理解して、それを本人に成り代わって情熱的に語れなければいけないし、二人の間に行き違いが生じないように繊細な手順と言葉遣いで仲介をしなければいけない。営業パーソンとして相当なスキルが必要になる。
当然、AさんBさんを繋げたところにいきなり自分も一枚噛んで儲け話を作ろうなんて魂胆では、上手く行くものも上手く行かない。自分がそこに入るべきピースではない時に、無理やり入り込んだら破綻する。そういう魂胆があればAさんもBさんも、これは損得勘定がベースにあるお話なんだなと伝わってしまう。
だから、そこは儲けとか計算して動いてはならない。だが、そういう徳行は苦しい時にこそ何故か回り回って自分を支えてくれる。
自分から営業しなくても仕事の発注が殺到する人の多くは、見えないところでの徳行を沢山積んでいる。