立教の卒業式に今年も顔を出してきましたよ。
今年度はもう私のゼミ生だった学生は一人しか居ない(と思ってたらもう一人隠れてた!!)ので、学科の証書授与は、お誘いはいただきましたがご遠慮して。
来年、最後の2人を見送って先生としての立場は完全に終わる・・・はず!!! です。
毎年感じるのですが、卒業式の日の学生は、自動車ディーラーの店頭で納車の瞬間を待つ新車に似ています。ピカピカに磨き上げられて、いよいよ誰かの役に立つために、路上に走り出して行く、その直前。
問題は。
新車は路上に走り出た瞬間に(より正確に言えば陸運に登録された瞬間に)市場での扱いが中古車になり、取引価格が3割くらい下がるということだ。
それが消費財の宿命。
だから君たちは違う物差しで価値を測られなければいけない。使い込むほどに価値が出るものとして生きていかなければね。ワーカーとして価値を上げるのも、もちろん大事だけれど、もっと根本的なところ。
あなたの価値はあなたが決める。自分の人生を大切に、でも容赦無く使い込んで、この人生はもう手放せない、自分にとってかけがえの無い価値がある、もう一度この人生をやれと言われたら、辞さずと即答出来る。そういう価値、自分にとっての人生の価値を高めるように、そこを重視していくのがよろしかろう。
自分の人生を測る物差しを自分で持とう。
2012専門演習、2012フィールド演習、2013写真文化論、2014写真文化論の教室に最後まで座っていた諸君へ。今年のありがたいお話はこれです。