セルフィーマーケティングの可能性を考察する

Selfie、日本語で言うところの「自撮り」ですが、これは去年くらいから世界で一気にマーケティングや政治参加のツールとして広まってきました。

それを可能にしたのは「スマホ」「InstagramやTwitterなどハッシュタグで集合化(アグリゲート)出来る画像SNS」「フリーwifi」という三つのインフラの整備普及です。

(ソシオロジカルデザインなんで社会学っぽい話から入ってます)

さて、私が考えるセルフィー・アグリゲーションの特徴は以下の三つです。

1) 個々のアカウントからフォロワーへの一方通行の拡散だけでなく、ウェブ上にバラバラに存在しているアカウントがハッシュタグで集合化され、その集合それ自体が一つのコンテンツとなること。

2) 個人の身体という、最も多様な被写体を写し込むことで、極めて容易に個々の写真が個性化出来ること(観光地の風景写真は誰が撮っても似たようなものになるけど、観光地をバックにしたセルフィーにすることで一瞬にして唯一無二の作品になる)。

3) 集合Vサイン写真と違い、撮り手は「見せる」ための自分を演じていること。Vサインは「これをやっとけば格好がつく」という点で強力な思考停止ツールですが、セルフィーの場合はそれぞれがポーズや表情や構図を工夫しながら撮る。つまり、セルフィーを通した「見られる」「見る」というコミュニケーションが成立している。

これらの特徴を良く理解した上でセルフィーをビジネスに取り込んでいくことは、今年来年くらいのSNSマーケティングでは案外重要なポイントになると予想します。

で、本題。

弊社ファザーズバッグのマーケティングにセルフィーを取り込む方法は無いかな。

例えば、弊社ファザーズバッグを持ったセルフィーをハッシュタグ付きでインスタグラムやツイッターやフェイスブックに公開してもらって、それらを集めた特設サイトを作り、毎月最優秀賞を選んで、その人が指名した人に5000円くらいのキャッシュバッククーポンコードを差し上げるとか?

半年やって費用は30000円。悪くない気がする。