カネカ炎上に見る「SNSを使わなさすぎるおじさんリスク」

カネカ、たった22日間の育休を取得した男性社員にパタハラかまして退職に追い込んで、行き掛けの駄賃に有給消化まで妨害した結果、SNSで炎上して時価総額50億円以上安くなったという顛末。
 
うちの元社員かどうかわからないって言ってるけど、日経記者が取材行ってきたんだからまあ、カネカでしょう。
しかもデジタルタトゥーとして、カネカのパタハラ炎上は永遠に残る。
 
この採用難のご時世に。
 
今の日本におけるSNSのリスクは、それを使うことによる炎上リスクよりも、炎上を過度に恐れて中高年がSNSを殆ど使わないことによる、デジタルギャップリスクだと思います。
 
すなわち、
 
「デジタルを当たり前に使っている人々の現状を知らない」
 
から、
 
FAXだの印鑑だの郵送だのネ申エクセルだのという生産性の敵が今だに存在していることを不思議に思わず、生産性を上げるためのツールの導入を思いつかず、SNSでバレたら即炎上するような発言や行動を平気でやってしまう。
 
カネカ。せめて異動のタイミングを少し猶予してあげていたら、こうならなかった。せめて有給消化くらいさせてあげていれば、こうならなかった。正直、やり過ぎも良いとこ。愚かとしか言いようがない。
 
どっちも、SNSを使っていれば、ヤバいとこに踏み込んでハラスメントしちゃってるって、肌感覚でわかることです。
 
怖い怖いでネットから逃げたおじさんたちの末路なのではないかと思います。