佐賀県の吉野ヶ里遺跡で面白い試みが始まりました。新しく整備された「南のムラ」地区(吉野ヶ里遺跡は極めて広い地域が公園として保存されているのですが、現時点で一般に開放されているのはその一部)で、来園者がカヌービルディングを体験出来るのだそうです。
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国営吉野ケ里歴史公園(佐賀県神埼市、吉野ケ里町)で13日、弥生人の生活が体験できる新ゾーン「南のムラ」がオープンした。約10ヘクタールの敷地に竪穴住居や高床倉庫などが建ち並び、弥生時代当時の庶民が住んでいた「ムラ」を再現した。
弥生人の生活を体験できるのが特徴。来園者は▽交代しながら1~2年かけて丸太(長さ約6メートル、直径1.2メートル)をノミで削り、丸木舟を製造▽機織り機を使って布を織る--などが楽しめる。
この日は地元のボランティアが「王」「ムラ長」などに扮(ふん)し、イベントを展開。王は剣、赤米の稲穂などをムラ長に授け、ムラ長が「ムラ開き」を宣言し、参加した約500人は“ムラ人”として、踊りでオープンを祝った。【遠藤雅彦】
毎日新聞 2007年10月14日 2時29分
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何故このようなコンセプトが出来たのかは想像するしかありませんが、一つ考えられるのは、吉野ヶ里遺跡と有明海の繋がりですね。研究の結果、吉野ヶ里の弥生人集落は有明海から見えていたし、吉野ヶ里からは有明海が見えていた。そして現在は田手川と呼ばれる小川が、当時は有明海と吉野ヶ里遺跡を結ぶ運河として使われていたのではないかとの説もあるわけです。
そういう説もヒントにしたのかもしれないですね。
ちなみにこういった観光カヌービルディングは既に北海道の知床地域で行われています。
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