24日に民博で開催されたシンポジウムの内容を伝える毎日新聞の記事です。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kansai/portal/osaka_event/news/20070928ddf014040041000c.html
ここに書いてあるように、展観ではポリネシアのネズミのDNA分析やリモート・オセアニア各地の男女のDNA分析から、リモート・オセアニアの人類拡散のプロセスが従来より精密に解析出来てきたという話も解説されています。ビデオプログラムなので、少し時間をかけて見る必要がありますけど。
南米の鶏のDNA分析の話は以前にこのウェブログでも紹介しましたが、最近になってポリネシア航海協会のウェブログでも紹介されてましたね。
この記事の中にもあるように、ヘイエルダールさんは南米からの漂流実験でフレンチ・ポリネシアまで到達しました。漂流ね。つまりヘイエルダールさんは「意図的な航海ではなく漂流によって」「南米からポリネシアに」到着出来ることを示そうとした。
ここ重要なとこなんですが、え~~~~~~っと・・・・・すいません、展観の訳文だとヘイエルダールさんは「航海」したことになっていたよぅ。原文はdraftedですから「漂流した」だし、この違いはポリネシア植民史研究の文脈では相当にデカイんっす。意図的な航海説を証明することも、ホクレアの最初の航海の目的の一つでしたから。