アイヌ・レブルズのミナさんがホクレアに泊まられた話

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 横浜でのカムイノミに参加されたアイヌ・レブルズのミナさんのウェブログに、4回に分けてホクレアとの出会いの話が書かれています。

http://blog.ainupride.com/?eid=576340
http://blog.ainupride.com/?eid=580975
http://blog.ainupride.com/?day=20070703
http://blog.ainupride.com/?day=20070705

 特に興味深いのが3日目と4日目の記事。大黒回航前日にホクレアに会いに行ったら、何故かそのままホクレアに泊まることになったと。

 ところでミナさんが今月中のナイノア氏の北海道訪問計画についても少し触れておられますよね。ここでちょっと注意したいのは、ナイノア氏は「アイヌに会う為に」北海道に行きたいと考えておられるのだということ。

 北海道にいわゆる和人でホクレアを応援しておられる方々がそれなりの数居られることを、私は知っています。そして、そうした方々もまたナイノア氏が北海道に来られるのであれば、それは勿論会って話をしてみたいと思われるのが当然です。ですが、ナイノア氏があのギチギチのスケジュールに北海道行きをネジ込んで来られるとしたら、まずその目的を優先して差し上げるべきではないかと私は思うのです。

 そしてもう一つ。北海道島の先住民はアイヌやウイルタであり、この島には数百年をかけていわゆる和人に侵略され、植民地化されたという歴史があるということをきちんと理解しておかなければいけないのではないか。北海道島という場で、アイヌやウイルタではない人間が彼らと同席してナイノア氏に会おうとなると、生半可ではない覚悟が求められると思うのです。少なくともアイヌの歴史や文化をきちんと勉強してあること、アイヌのコミュニティに事前に挨拶をして一定の信頼を得ておくこと、北海道島に住む和人としてアイヌとどう付き合っていくべきかを自分の問題として考え続けていること。

 三つ目は北海道島住民に限らず、日本国民ならば避けて通れない問題でもありますね。

 ナイノア氏が北海道島に行かれるとしたら、その最大の目的はアイヌに会うこと。これは動かないと思いますけれども、仮にアイヌではなくともアイヌのコミュニティに礼を尽くせば、いわゆる和人にも何らかの形で扉は開かれるのではないでしょうか。

(画像はアイヌ文化振興・研究機構が出しているブックレット。私は横浜でのカムイノミの後で貰いましたが、かなり読み応えがあって面白いです)