トンプソン家攪乱

さて、王立カメハメハ騎士団やタイガーさんのハラウのハカ、ホクレア・アイハア、ミス横浜かなにかの花束贈呈が終わりました。が、クルーは動きません。何しろプレスとフラの人たちとクルーの友人やら家族やらが入り混じって収拾がつかない状態。桟橋周辺は一応関係者しか入れない状態なのに、桟橋からクルーが移動しないので、見物に来た方々はボーッと見ているしかない。

実は見物人の中にカワイハエで1週間ばかりアリンガノ・マイス建造に参加したK氏(サタワル島のポゥも見てきた!)も居たんですよねえ。K氏はサタワル島での写真を焼き増ししてクルーにプレゼントしに来られたそうです。港湾局M氏も弱ったなあという表情。そこで私、するするとナイノア氏の背後に回り込み、頃合いを見計らって一言。

「キャプテン・トンプソン。出迎えの人々がもう1時間も待っているんで、そろそろあっちに行って挨拶されては・・・。」
「ああ、みんな揃って行くからもう少し待っていてくれよ!」

ですが、見ているとフラの方々や日本人関係者などがひっきりなしにナイノア氏に記念撮影やサインをせがんだり、挨拶したり。終いには桟橋上でNHKがナイノア氏にインタビューなんか始めやがるから、仕切り役が動けないわけですよ。空気読めよNHK。

そこで今度はハワイ州観光局のボス(ナイノア氏の傍にいつもいらっしゃるんです)に

「港湾局の方もそろそろっておっしゃってますよ・・・」
「私も待ってるんですよ(苦笑)・・・ねえナイノア、そろそろ動いてくれないと。」
「ご免ご免、じゃあちょっとクルーに言ってくる。」

こうして漸くナイノア氏はホクレアに戻り、クルーを集めて移動を指示したのでした。これでクルーは桟橋から出て出迎えの人々の所に移動していったのですが、肝心のナイノア氏が・・・また記念撮影に捕まってます。

「トンプソンさん、みんな待ってますよ。」
「君に言われたのは今日で2度目だな(苦笑)。ご免、じゃあこの人を最後にするよ。(集まった人たちに)ご免ね、もう行かないといけないんだ・・・。」

ちなみに周防大島の椋野漁港でもファンに捕まって動けなくなったナイノア氏をせかしたことがあるので、通算だと3度目になってしまう私でした。

そうそう、今日はナイノア氏の隣には奥様のキャシーさんも居られました。それで私・・・ご免なさいナイノアさん・・・・キャシーさんに周防大島や広島の写真の焼き増し分をお渡ししちゃったんですが・・・

「失礼ですが、ミセス・トンプソンですよね?」
「ええ、あなたは?」
「加藤と申します。ご主人のお写真を持参しました。」
「あら、ありがとう。(さっそく見る)これは?」
「周防大島ですね。こちらもそうです。これは沖家室島です。この方は沖家室の漁師さんですね。」
「これは平郡?」
「いえ、これも沖家室です。そしてこれは(国泰寺高校応援団の三三七拍子)・・・何と申しましょうか、日本の・・・伝統的なチアリーディングですな。」
「あら? これは?(国泰寺高校のチアリーダーに囲まれているナイノア氏)」
「や、申し訳ありません。彼女たちは広島の高校生でして・・」
(ここでチャド・パイション氏登場)
「おう、この子たちか。チアリーダーだよ(といっていきなりチアリーダーのかけ声の真似を裏声で始めるチャド・パイション氏を想像出来ますでしょうか)。」

そんなわけで、若い子にモテている現場写真を奥様に見られてしまいました。ご免ね、会長。