脇報を二つほど

 ホノルル・スターブレティン紙の記事から脇報を二つほど。

 まずホクレアとアリンガノ・マイスですが、予定通りに航行していればケアラケクア湾を出て(錨を上げたのが4時45分で湾を出たのは5時半)翌朝にはサウス・ポイントに到達、そのまま西南西に転進してジョンストン環礁まで800海里。

 今、ハワイ時間では24日の14時ですから、既に西に向かって疾走している頃ですね。予定通りならば。

 それから、ホクレアとアリンガノ・マイスがケアラケクア湾を出る時にイルカが現れて見送った、という話は公式ブログにも出ていますが、イルカがケアラケクア湾に姿を見せたのは、2艘が湾内にいた間ではこの時が最初だったのだそうです。ちなみにカマ・ヘレは湾内には入らなかったようです。カマ・ヘレはスループなので必要な水深が航海カヌーよりずいぶん深いんです。伴走船が毎回苦労するのが、ラグーンの中に入る時。ホクレアはラグーンに入れるけど伴走船は入れないやあ、というケースもあるみたいです。

 ところで800海里ってどれくらいの距離かといいますと、1481キロメートル+600メートルです。ただ、ジョンストン環礁には寄港せずにそのままマジュロまで行きますから、船団は最初の一撃で何と4000キロメートル以上を走破することになります。ハワイとタヒチの間がそれくらいですから、いかに長い長い旅かが判りますね。しかもハワイ・タヒチ間は操船的にはやりやすい横風での帆走。一方、今回はひたすら追い風を受けてステアリング・スウィープを操作し続ける帆走。大変だ。

 しかもそれだけじゃないですね。クルーのトム・ギロンさんは「日本航海もきつい。何しろ寒いところだし、それに較べたらタヒチ航海なんかピクニックみたいなもんだ」とまで呟いているそうです。

 今回のミクロネシア海域の予定ルート・マップはこちら。
http://pvs.kcc.hawaii.edu/2007voyage/2007micronesiamap.gif

 公式サイトによれば現在のところマジュロ入港は2月15日を予定。