ホクレアの航程表

 ホクレアとアリンガノ・マイスの航程表のページが出来ました。予定航走時間と船長、航海長が示してあります。

2007 Sail Plan

 おやっと思ったのが、ミクロネシア連邦内での寄港地。当初はマジュロ、ポンペイ、チューク、サタワル、ヤップとアナウンスされていましたけれども、増えてます。マジュロとポンペイの間でコスラエに入ることになってますし、チュークとサタワルの間でポンナップ(Pulap)にも寄ります。サタワルを出たらウォレアイ、ユリシー経由でヤップへ。

 ポイントはポンナップかな。ここは実は去年の6月にポゥの儀式(カロリン諸島の航法師が一人前と認められた時に経験する儀式)が行われた島なんですよ。同時期にプルワットでもポゥの儀式があって、そちらは内田正洋さんが『Tarzan』誌でレポートしておられましたね。

 ポンナップについてはこちらにも関連記事があります。

http://blogs.yahoo.co.jp/hokulea2006/34179210.html
http://blogs.yahoo.co.jp/hokulea2006/34494891.html
http://blogs.yahoo.co.jp/hokulea2006/35657550.html

 日本のところを見ると、熊本以降はウェイファインディング(スター・ナヴィゲーション)ではなく通常の航法を行うようですね。航法を担当するのは日本郵船の航海士さん(日本郵船は今回の航海のスポンサーで、ホクレアをハワイまで無料で輸送するそうです)。ですからチャドさんとナイノアさんは船長の仕事に徹するということになりますね。

 付記しておきますと使う技術の系統は異なっていても航海士(海技士)さんもまた厳しい訓練と資格試験をくぐり抜けた海のプロ。日本の海技士のレベルの高さをホクレアのクルーに知らしめてくれることでしょう。あのホクレアを日本の海技士が導くなんて、想像しただけでも嬉しくなってきませんか?