ホノルル・アドバタイザー紙の報道

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 ホノルル・アドバタイザー紙に連日のようにホクレアとアリンガノ・マイスの状況を伝える記事が出ています。内容としては概ね公式ウェブログ(英語)の通りなんですが、あれっという記述もあったのでご紹介します。

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 この写真の人物。ショーティー・バートルマンさん。アリンガノ・マイス建造を発願した故クレイトン・バートルマンさんの弟さんで、長い経験を持つ一流のウェイファインダーなのですが、どうもこの記事によるとアリンガノ・マイスの船長を務めるのはショーティーさんのようですね。航海長がマカリイの船長のチャド・パイションさん。チャド・パイションさんはクレイさんの娘さんの旦那さんです。

 いやあ、それで何の問題も無い布陣なんですが、確か前に聞いた話では、アリンガノ・マイスの船長を務められるのはセサリオさんとのことだったので、その時には「ショーティーさんはホクレアとマイス、どっちに乗るんだろうね」と悩んでいる人もいました。まあ収まるところに収まったってことでしょうか。

 それからアリンガノ・マイスの出航準備ですが、まだ・・・・まだやっているそうです。船胴の仕上げのサンディングやハンモックの結縛、アカ汲みポンプの設置と点検、錨の点検・・・。クルーもボランティアもそうがかりだそうで。ちなみにアリンガノ・マイスの新しい画像が公式ウェブログ英語版の画像ページにアップされています。撮影者はおそらく岩手在住のシーカヤッカー「さだっちょん」さん。

 出航の儀式についてはチャド・パイションさんとナイノアさんが、それぞれ次のように説明しておられます。

"It's not a ceremony to say goodbye but to bring family together. Instead of leaving, it's a joining together of all of us as we prepare to depart,"

「これは別れの儀式ではなく、皆を家族として結びつける儀式なんです。出発の準備の一環ではありますが、これは旅立ちではありません。これは私たち全員を一つにする為のものです。」(チャド・パイションさん)

"The departure ceremony is again about gathering and aloha, and it frees the canoe and crew to go when the wind lets us go,"

「出航の儀式はもう一度絆を結び直し、アロハの精神を共有する為のものです。この儀式を行うことで、はじめてカヌーとクルーは何時でも出航出来る状態になるんです。」(ナイノアさん)

 ところでショーティーさんが抱いておられるのはお孫さんなんだそうです。もしかして1980年のタヒチ航海往路で、ショーティーさんがホクレアに乗っている時に生まれた息子さん(カイナル氏)のお子さんなんでしょうかね。こうやって航海者の魂は受け継がれて行くんでしょう。