巨大絵巻にホクレア登場

 山梨県の市川三郷町で公開中の巨大絵巻物にホクレアが描かれている、というニュースです。以下。

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 市川三郷町高田の日本画家、北條楽只さん(66)が完成させた日系ハワイ移民の歴史絵巻34巻のうち、後半部分(18~34巻)の展示が16日、同町の大門碑林公園内にある武道館で始まる。絵巻は当初予定より1巻増え34巻、長さも620・5メートルとなった。登場人物は計測中だが12万人は超えそうで、3月下旬にも長さと登場人物の多さの両方でギネスブックに申請する。展示は3月2日まで。

 絵巻の前半部分(1~17巻)は昨年12月に同館で展示した。今回は第二次大戦後の歴史で、最終巻は復元された古代カヌー「ホクレア」号が昨年6月、ハワイから横浜に寄港した様子を描いた。英訳の説明文は展示期間中に書き込まれるが、南アルプス市の英会話教室講師、スティーブン・アンガーさん(30)が大部分を手掛けた。

 北條さんは「ハワイの歴史は戦争ばかりするアメリカの縮図だった。悲しいことばかりを描いた気がする。この絵巻で平和の尊さを訴えたい」と感慨深げだった。【吉見裕都】

毎日新聞 2008年2月16日

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