舟小屋 -風土とかたち- 展

太平洋の島々では、いわゆる「カヌーハウス」、つまりカヌーを格納しておく場所が単なる倉庫というに留まらない、重要な建物になっていることが多いですが、日本の場合は倉庫は倉庫でした。とはいえ艇庫と住居を合体させた興味深い建物があります。舟屋です。

 舟屋をテーマにした展覧会がInaxギャラリーで開催されますので、是非。

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 太平洋に比べ干満の穏やかな日本海側に点在する舟小屋は、地形、人々の生業、集落の歴史、気象条件など、地域の風土全体と深く関わって作られ、使われてきました。独特の魅力を持ち、どこか懐かしい、舟小屋のある風景をたどります。

ギャラリー1(東京): 東京会場は休廊のため巡回いたしません。
ギャラリー大阪: 2007年9月7日(金)~11月23日(金) 休館日:水曜日
ギャラリー名古屋: 2007年3月2日(金)~5月25日(金) 休館日:水曜日、5月20日(日)

日本海沿岸には、木造の船を収納しておくための「舟小屋」と呼ばれる小屋が点在しています。日本海側は太平洋側に比べて干満の差が少なく、冬場は雪や降水量が多いため、大切な船を守るためにも受けつがれてきた文化といわれています。人々が舟小屋をもつ場所や目的、形式は様々で、時代と共に用途も含め幅広く変化してきました。舟小屋は人々のなりわいの今昔を色濃く反映するかたちとして、独特の魅力ある風景を作り上げているのです。
本展では、地形や集落の歴史、気候条件といった風土の中で、人々が生活に応じて発展させてきた舟小屋の数々をご覧いただきます。会場では、まず全国に位置する舟小屋分布図がその多彩さを伝えます。続いて新潟から隠岐にかけての11箇所を中心に各地の舟小屋をエリアごとに紹介し、その姿、使われる材料、景観との関わり、土地に生きる人々の仕事まで、舟小屋につながる実に豊潤な物語の数々を紐解きます。それぞれのディテールやたたずまいを捉えた各種写真をはじめ、高台から湾を見下ろしたような伊根町の250分の1模型や図面類など、見どころや解説を交えながら舟小屋を巡る旅へと誘います。

見学会 「丹後・舟小屋探訪 -伊根・新井崎を巡る-」
2007年4月21日(土)

ギャラリー名古屋  <舟小屋-風土とかたち > 関連

講    師:畔柳昭雄(日本大学理工学部教授)
日    時:2007年4月21日(土)9:00AM 集合
集合・解散場所:京都駅八条口 *ご注意ください。
参 加 費 :5000円(展覧会カタログ<定価1575円>つき)
定    員:18名(15歳以上対象)要申込

*昼食は各自ご持参ください。

<参加申込のご案内>

※参加ご希望の方は3/2以降お電話かFAX、またはeメールxbn@i2.inax.co.jpでギャラリーまでお申込みください。
※参加人数、参加者全員の住所、氏名(フリガナ)、生年月日(保険加入のため)、緊急連絡先のお電話番号、メールアドレス、FAX番号(あれば)を必ずご明記ください。

 京都府北部、伊根・新井崎に並ぶ舟小屋を、畔柳昭雄氏(日本大学理工学部教授)に
解説いただきながら見学します。「舟屋」と呼ばれる舟小屋群がもっとも有名な伊根町を訪ね、さらに北に位置する新井崎では、あまり知られていませんが古くからの形を留める舟小屋を訪ねます。それぞれの小屋の違いや、舟小屋を持つ町での営みを垣間見ることができる機会です。皆様のご参加をお待ちしております。

http://www.inax.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_000906.html