書評・読書記録 アーシュラ・K・ル=グウィン『アースシーの風』と、二つの金字塔。 アーシュラ・K・ル=グウィン『アースシーの風』を読了。 これで同シリーズの本編は通読したことになるので、そのまとめとして書評を書いておく。 豊かな才能を持つ少年ハイタカが一流の魔法使いゲドとなり、東方のカルガド帝国の侵入を退け、死者と生者の... 2020.08.26 書評・読書記録評論
書評・読書記録 『影との戦い』(The Wizard of Earthsea) 書評 順番は前後しましたが、『壊れた腕輪』が結構面白かったというか、私の好みにマッチしていたので、遡って1作目も読みました。 いわゆる「ゲド戦記」(岩波の社員が適当に考えたシリーズ名なのだそうです)のエピソード1。 主人公は魔法使いとしての素質豊... 2020.08.17 書評・読書記録評論
インターネット文化 カマラ・ハリスは学生時代に2Pacを聴いていたと本当に言ったのか カマラ・ハリスが2Pacを学生時代に聞いていたという嘘を言った(から彼女は信用出来ない)ということを押野素子という翻訳家がツイートしていたので、何の話だろうかと調べてみた。 どうも彼女が嘘をついたと言い切るのは難しいようだ。 彼女がTVショ... 2020.08.15 インターネット文化コミュニケーション評論
アート&デザイン 文芸イベントに呼ばれる編集者や作家の内面を推し量る アマチュアだから何でも好きにやったほうが良いとは思うけど、プロ志望の人たちがあちこちのネット文芸ムラに出入りしているのは、弊害の方が大きいだろう。 ムラで評価されるような書き方になっちゃうおそれがあるし、ああいう人たちを食い物にする編集... 2020.08.11 アート&デザインインターネット文化評論
インターネット文化 乱立される地域文学賞は誰のためになっているのか 角川武蔵野文学賞を見ると、せっかく書いて応募してもほとんど書き手にメリットが無い感じ。読んでくれるのは友人知人の一部だけだし、大賞でもお金がもらえるわけでもない。地域文学賞って極めてローコストで「地域振興」っぽいことをやっている雰囲気が出せ... 2020.08.10 インターネット文化サービス開発日本について観光評論
評論 個別包装の菓子は俺的にはオーバースペックだから署名活動したJKの主張には一理ある 日本の大手菓子メーカーの個別包装は改善・改良・見直しの余地が絶無なのかどうかが話題ですが、昨日あらためてスーパーでお菓子コーナーを回ってみて思ったことをご報告します。 「俺はガキの頃の方が、お菓子コーナーにときめいていた」 それは何... 2020.07.20 評論
働くこととキャリア 表と裏がひっくり返ってる人。 それにしても三浦先生の手記から察するに大学というところは職場としてはかなりインタレスティングでエキサイティングなところで、到底自分がそこにマッチして幸せに生きられるとは思えない。 急いで付け加えておくと、自分が知る(所属したところも含め... 2020.07.14 働くこととキャリア評論
評論 日本のSF批評のレベルがどうにも低い感じがする理由を書き留めておく ふと思いついてCINIIで調べてみたら、文学としてのSFは日本では「アカデミックに研究している人がいない」と言って良いんじゃないかというレベルでまともな論文が出てこなかった。 これが日本文学や英米文学、フランス文学、南米文学など伝統的ジャン... 2020.07.14 評論