救ってやろうじゃないの(笑)

 日本放送協会で良い給料を貰っておられるご夫婦の娘さんが難病に苦しんでおられるそうで、募金を募っておられますね。ご自宅も都内にお持ちだとか。

 この活動に対して激しいバッシングも起こっているそうです。たまにニュースで流れてくるので知ったのですが、なんでも「それだけ良い給料取っているんなら、家屋敷を全て売り払えば金は工面出来るだろう」とか「ボランティアの交通費や食費まで募金で出すなよな」とか「メディア対策に長けた勝ち組の募金活動だ」とか「他にも募金活動している難病者はいるんだぞ」とか。

 なるほどねえ。もしかしたら家屋敷を全部売り払って借金を重ねればお金は工面出来るのかもしれませんねえ。ボランティアの交通費他を募金で賄うのは私はアリだと思いますが(例えば交通費他に1000円使ってそれで結果的に5000円集められるのなら正しい資金の使い道ですからね。お金は貯める・使う以外に「増やす」という選択肢もある)。ご両親のお知り合いが中央のメディア業界に色々と人脈をお持ちなのも事実でしょう。ウェブサイトも素晴らしいプロの仕事です。

 でもまあねえ、私はそうやって水に落ちた犬を叩くの好きじゃないんですよ。なんか体が嫌がるのね。たしかにご両親は勝ち組人生を送ってこられたのでしょう。とりあえず私の何倍という年収を稼いでおられますからね。たしかに負け組で難病に苦しんでおられる方もいるのでしょう。もしかしたら集まった募金の使い方についても、より効率的な使い方があるのかもしれない。しかし、目の前で死にかけているガキがいるってんじゃあね。無視して立ち去ることは私には出来ないですね。エディ・アイカウは溺れている人を助ける時に相手の資産や行状など考慮しなかったと言います。悪人でも溺れていれば助ける。そういう社会の方が私は好きだな。

 それにですよ。こういう募金活動をいちいち疑って潰して回る社会より、多少の詐欺やルーズな金遣いは大目に見てでも気持ちよく端金を投げてあげる社会の方が、全体としちゃあ幸福の量は多いんじゃないのかな。

 さて、振り込みに行くか。別に詐欺られても構いませんから。あはは。