訃報

 私も昨日知ったのですが、1月29日、デイヴ・ライマン氏が亡くなられたそうです。享年62歳でした。

 デイヴ・ライマン氏はかつてポリネシア航海協会で活動され、1976年の最初のタヒチ往還航海では往路に搭乗した他、1978年のタヒチ行ではホクレア号の船長を務められました。エディ・アイカウの命が失われた、あの悲劇の航海です。その後ライマン氏はポリネシア航海協会の活動から身を引かれましたが、2000年に行われたホクレア号の25周年記念式典では遭難事故以来、はじめてホクレア号に乗られました。

 エディの死語、ライマン氏は批判の矢面に立たされ、それが遠因ともなって離婚を経験されるなど、アイカウ家と並んで、おそらくホクレア号の為に最も多くのものを失った方だと思います。その後のホクレア号の輝かしい栄光の影に隠れてライマン氏の功績は忘れられがちですが、彼もまたホクレア号とポリネシア航海協会の歴史を担った、尊敬されて然るべき人物であると私は確信しています。

 2月11日にはホノルル港でライマン氏を追悼する儀式が行われ、ホクレア号を含む70艘以上の船が集まって、故人の冥福を祈り、海に遺骨を帰したとのことです。

Lyman痴 last ride worthy of legend | The Honolulu Advertiser | Hawaii's Newspaper
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 ライマン氏は腕利きの水先案内人として知られていましたが、水先案内をする為の船から、はしごを使ってパイロット・ボートに移る際、誤って海中に落ち、亡くなられたとのことです。水先案内人の仕事で最も危険なのが、この瞬間なのだそうです。残念です。

 今頃は天国でエディと再会されて、プリモ・ビールでも飲んでおられることでしょう。

 ライマン氏の冥福を心よりお祈り申し上げます