昨年はNavigating Changeプロジェクトの完了もありましたがナイノアの負傷(体は治られたようです)、クルーの交通事故(昨年12月)など、バッドニュースもあったホクレア周辺。
今年は先日のナイノアさんの結婚披露宴という目出度いニュースから活動が始まったようですが、Navigating Changeプロジェクト完了後に整備(文言からしてもオーバーホール級の重整備だったようです)に入っていたホクレアもまた海に戻り、今度はホクレアのタヒチ往還30周年記念プログラムとしてハワイ州周航プロジェクトに入っています。
予定表はこちら。
http://www.malamahawaii.org/sailschedule.html
このプログラムの主旨は、ホクレアの歴史に関わってきた様々な人や場所を再訪して感謝の意を表すとともに、ハワイの自然保護も改めて訴えるというものらしいです。
クライマックスは10月15日に予定されているホクレア30周年記念式典でしょう。25周年記念式典では、1978年の遭難以来ホクレアを降りていたキモ・ライマン船長、エディ・アイカウの奥様だったリンダ・クロスホワイトさん、もちろんクライド・アイカウなどが式典会場までホクレアに乗りこみましたが、今年は何が起こるのでしょうか。もしかしたらハワイの全航海カヌー(ホクレア、ハヴァイロア、マカリイ、イオセパ、ホクアラカイ、エアラ、モオレレ)が集結するかもしれませんね。見てみたいなあ。
この航海が終わったら、おそらくはもう一度船体をオーバーホールした後に、サタワル島目指して帆を揚げるのでしょう。色々なニュースを見ていても、2006年のミクロネシア航海は確定事項のようです。航海計画の細部もかなり詰められているそうですしね。
一方、その先、日本まで来るのかどうかは良くわかりません。
2004年夏のニュース以降はあまり噂が立たない。次に大きな動きがあり得るとしたら、アウトリガー・カヌー・クラブ・ジャパンの愛・地球博サバニ航海でしょうか。各地の自治体や文部科学省が一杯関わっているイベントですから、そこでナイノアさんとの話が一気に進むという可能性もある。ハワイ州観光局は2006年度(日本の年度とは違って1月から始まると思いますが)にホクレアが日本まで行くなら20万ドル、およそ2000万円を援助すると既に表明しているわけですからね。まあこれでもギリギリというか、伴走船の運航代やらスタッフ、クルーの航空券(全行程で搭乗するのはごく一部のクルーのはず)代などを見ると、日本の陸上で使うお小遣いはバナナをおやつに含めないとしてもアシが出るはず。
とすれば日本の各地方自治体や文部科学省と接触出来る愛・地球博は好機と見ることもできるでしょう。