ハナレイ・ベイの航海カヌーはひと味違うよ

 ダブル・カヌーではないし遠洋航海カヌーでもないですが、しかしハワイではちょっと珍しい航海カヌーが建造されています。

 場所はカウアイ島のハナレイ・ベイ。カウアイの人ロバート・パさんが中心になり、ヤップ人、イファルク人(サタワル島の近所)、アオテアロア人、ハワイ人などが寄り集まって、ミクロネシア型のアウトリガー・カヌーを建造しているのですね。全長27フィートと言いますから、まあカロリン諸島の航海カヌーとしてはそこそこ大きいサイズ。材はハワイアン・コアとモンキーポッド。

 このプロジェクトが面白いのは、カヌー建造法と同時にカヌー建造用の道具の作り方使い方もミクロネシアの人々がポリネシアの人々に伝授するという性格をもっていること。実際、船体を削りだしている斧はミクロネシアから持ってきたそうで、既に100艘以上のカヌーを削りだした歴戦の斧だとか。付け加えておくと、イファルク島から来た人たちの中にはマウ老師の甥御さんも複数おられるそうです。

 この記事によれば、10月には完成しているはずですから、ハナレイ・ベイに行ったらもう見られるかもしれませんね。ハナレイ・ベイ、カウアイにしては珍しくきちんとした入り江で、とっても綺麗なところです。

Canoe builders see a bigger goal | The Honolulu Advertiser | Hawaii's Newspaper
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 このカヌーが完成したら、次なる目標はミクロネシア・デザインとポリネシアン・デザインを融合させたダブルカヌーの建造なんだって。

(年内の更新は終了します)