またも新造航海カヌーがハワイに現れるのか?

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 今日は耳よりな情報をいくつか。

 帆船にこだわった「Salty Friends」というウェブサイトがあります。

Parking Page

 ご覧になればわかるように、このウェブログとかなり扱う対象がカブるウェブサイトです。ナオ・ビクトリア号の話題もあります。

 さて、ここのスタッフの「いかろー」さんという方が発行しているメールマガジン「Salty Friends通信スターボード」の中に、ハワイの航海カヌー群を追った記事があるのですが*、記事の中程。ホクレア号が「ナショナル・ジオグラフィックの撮影で航海に出ている」とジュニア・コールマンさん(私もマリタイム・センターでお会いした方です)がコメントしているというではありませんか!

http://backnumber.combzmail.jp/mmz/backnumber/u2sn/2004101522_2542938009363445.txt

 ということは、「ナショナル・ジオグラフィック」にホクレア号の記事が出るのか?

 「ナショナル・ジオグラフィック」はこれまでにもハワイの航海カヌー文化復興運動については結構色々と記事を出していますから(David Lewisの論文も載せたはず)、「ナショナル・ジオグラフィック」がホクレアと絡む事自体は不思議じゃないんですが、とにかく「ナショナル・ジオグラフィック」は写真が良いですからね。ホクレアの写真というとニック加藤さんという凄腕のカメラマンが有名ですが、ニックさん以外が撮るホクレアの写真も是非見てみたいものです。

 「ナショナル・ジオグラフィック」のオフィシャル・ウェブサイトで検索してみたところ、少なくとも最近、本誌にホクレアの記事が出た形跡はありません。でも、「ナショナル・ジオグラフィック」はたしかホクレアのドキュメント・フィルムも作った事があるんですよね。

 だから、もしかしたらまた動画を撮っているのかもしれない。

 これはちょっと気になります。

 それからこっち。

http://backnumber.combzmail.jp/mmz/backnumber/u2sn/2004121523_2542758010256136.txt

 カワイハエでマカリイを見たという記事の中に、こんな一文が。

「マカリイの横に、夜は気付かなかったけれど、もう1隻同じサイズの建造中の航海カヌーがあった。どちらもファイバーグラス製なのが残念だだったが、とてもシンプルにそして綺麗に作られている。胴の先の突き出した部分には、お守りなのか、海藻のレースがかけられていた。」
 
 この時、ホクアラカイ号はまだオアフにいたはずですし、カウアイ島の「ナ・マホエ」号はまだ完成していませんし、マウイにある小型帆走カヌーとマカリイではサイズも仕上げも全然違うはずです。以前、ハヴァイロア号の船体にファイバーの被膜をかけるという噂をこのウェブログに書いてくれた方もおりますが、それにしてもわざわざカワイハエまで行ってそんな作業をする必然性がない。となると、これは普通に考えて新造船という事になります。

 まじですか?

 ビッグアイランドのマカリイ・プロジェクトはさほど裕福な組織ではないと聞いていますから、航海カヌーを二艘も運行する体力は無いはずです。

 たしかモロカイ島にも航海カヌー建造運動があったはずですから、そこから委託されて建造しているのか、あるいはまた別のどこかに委託されているのか。

 いずれにせよ、ハワイの航海カヌー文化復興運動はなお広がり続けていると見て良いでしょうね。

* 他にもミクロネシアのマジュロのカヌーを扱った記事あり、「みちのく北方漁船博物館」情報ありと、目の付け所がこのウェブログに異常に近いメールマガジンです。お奨めです。

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 画像はかつて「ナショナル・ジオグラフィック」に掲載されたもの。マカリイを駆る故クレイ・バートルマンの勇姿。