カメハメハ校敗訴でにわかに風雲急を告げている先住ハワイアン・コミュニティですが、暗い話題ばかりではないですよ。
ハワイ文化センターHawaiian Culture Centerという施設の建設計画が具体化しています。
これはOffice of Hawaiian Affairsが中心になっているようですが、一言で言えば、ハワイの伝統文化を学んだり実践したりする為の複合施設です。ルア(ハワイの伝統的な格闘技だそうです)、フラ、タロイモ栽培、ハワイの伝統料理、そしてもちろん伝統航海術も学べます。そう書いてあります。他にも会議場があってフードコートがあって野外アクティヴィティ用の広大なスペースがあって、さらにOffice of Hawaiian Affairsをはじめとする様々な組織のオフィスが入る予定。将来的に先住ハワイアンの自治権が認められれば(今、連邦議会に提出されている通称アカカ法案がこれにあたります)、先住ハワイアンの自治政府もここに入ると。
立地として検討されているのはカカアコ・ウォーターフロント。えひめ丸の慰霊碑がある所です。ホクレア号関係の施設(マリタイム・センターやカヌービルダーの工房)が集中しているホノルル港の隣で、アラモアナ・センターからも近いですし、完成の暁には人気観光スポットになるんでしょうね。センター内にショッピングセンターを併設する案もあるそうですし。
資金さえ調達出来れば2年半で作れるそうです。
伝統航海術を学べるというコースが、どれくらい本格的なものなのかも興味深いですね。今現在ですと、伝統航海術をハワイで学びたいとなったら、伝手を辿ってPVSやマカリイ・プロジェクトにアプローチしていくしかないわけですが、専門学校のような形で伝統航海術を学べるコースが開講されれば、伝手の無い人でも「それなら」とハワイを目指すんじゃないでしょうか。