「父ちゃん、チクソトロピーってあんじゃん?」
「は?」
「チクソトロピー」
「ちくそ・・・・?」
「普段は硬いけどかき混ぜると柔らかくなって、ほっとくとまた硬くなる現象のこと」
「知らねーよ!」
「知らない?」
「逆になんでそんなの知ってるのかが知りてーよ!」
「昔、本で読んだ。」
「憶わらねーだろ!」
「そんでね(完全スルー)、チクソトロピーどころじゃないくらいに、普段硬くて、衝撃が加わると一気にグニャッと柔らかくなって、ほっとくとまた硬くなる素材があったら面白いと思わない?」
「面白い・・・ねえ・・・」
「そんな素材があったら何に使えるかな?」
「うーん・・・・何だろう」
「あと、ダイラタンシーはさあ」
なんでそんな難しいことばっか憶えて小2の漢字は憶えられないのかねえ。
「漢字なんか時間の無駄だよ」
「一理ある」