ヤンキーのいない郊外

 こないだ東京ディズニーランドに行って、スーベニールのヤンキー的センスに驚いたんだけど、多摩ニュータウンはどうかなと思ったら、ヤンキーも殆どいない代わりに、それ以外の特徴的な文化も見当たらないんです。

 ヤンキー文化はもともとはスカマン(横須賀マンボ)と呼ばれるスタイルを源流に持つファッションで、70年代末に暴走族が過激化したのを期にアイヴィーと分化し(それまでは暴走族、ツッパリもアイヴィー・ファッションを着ていることがあった)、米軍基地経由で持ち込まれたアメリカ西海岸のチカーノ文化(ローライダー→シャコタンなど)を取り入れながら日本の郊外エリアで発達してきたものです。私の故郷である愛知県の郡部にはいっぱいいます。

 ところが多摩ニュータウンだと、都営団地などにたまにそれ系の改造車が駐まっているくらいで、URや戸建ての住宅では滅多に見かけない。でも、かといって表参道あたりにあるような、都心的な消費文化(例えばMoMAストアのような)も見かけない。

 中高年層を中心にしたLOHAS文化はそこそこ見かけますが、子育て世代くらいでこれを受容している人ってあまり見ないなあ。結局、ロードサイド店文化はあるけど、通常ならそれに付随するはずのヤンキー文化が無いので、「子育て中の専業主婦とLOHAS中高年の街」みたいになってる気がします。

 要するに、私くらいの年齢層の人間が昼間、いなくなっちゃってるんでしょうね。そういうこともあって、自分もいつまでも都心にボランティアに行ってる場合じゃないよなあと感じた次第です。