揚げましたね

 昨日はPCの無い状態だったので書けませんでした。ざっと昨日の話を(写真と詳報は後日)。

 昨日、私が椋野を通りがかるとまさに船団が出航していくところ。なんとクラブクロウ・セイルが全開になっています。岬で眺めていたおじさん、おばさんたちに「あれがやつらの正装なんですよ。まあ慌しく出て行くんでせめてあれくらいやってもらわんとね。連中の精一杯の誠意だと思いますよ。」と雑談。

 港に着くとちょうど見送りの漁船が次々に戻ってくるところでした。

「これ、燃料代はどうなるんですか?」
「油代は町から出るけどね。」
「漁休んだ補償は?」
「まあ、せっかく来てくれたんだし、それは良いですわ。だってあんだけ人集まったの見たの初めてですよ。」

 ちなみにこの話をしてくれた方はまだ相当に若い美女でした。なんでそんな若い美人が漁船に乗っているのでしょうか。

「私、京都からお嫁に来たの。旦那がここの出身で、お父さんが体壊したから、ほな帰ろうかって。」
「島はどうですか?」
「最高! もう離れられん! やっぱ時間が違う。島ではね、みんな日が昇ったら起きて、日が落ちたら寝るみたいな生活よ。だから7時ごろになったらもう誰も歩いてへんし。」
「私もお金か仕事があればこの島住みたいと思いましたよ。」
「まあ、貯金はうちも無いけどね(笑)。あとね、島は狭いから、その辺に並んでいる船もみんな親類の船よ。」

 なるほど、そういう世界ですか。
 別のおばちゃんにも話を。

「どうでした、ハワイの船。」
「沖で帆を揚げたら本当にきれいやったよ。あれはきれいやね。」
「あの船、結構速く走りよるね。」
「沖に出たら向かい風になったんでまた引いたけどね(笑)。」
「船には乗りました?」
「乗れんかった。昨日の5時に行ったらもう締め切りやて。」
「ふざけた話ですねえ(笑)」
「30分ごとに30人やからねえ。どれだけ乗れたかねえ。」
「町の人も頭かかえてましたけどね。」

 とまあ、こんな雰囲気でした。