評論

インターネット文化

グレタ・トゥーンベリさんのコミュ力が無い件について

コミュ力が無いと話題のグレタ・トゥーンベリさん。 学校行けとかプレゼンが下手だとかえらい言われようで、芸能人でもない16歳に君たちは一体何を求めているんだと思います。 さて、日本語のニュースだけ見ているのと、英語で彼女についての言説を見てい...
環境問題

グレタ・トゥーンベリ嬢をバカにすることに余念が無い日本の大人たちは、確かに気持ち悪かった。

知人の大学教員が、グレタ・トゥーンベリ嬢の演説に対する日本の大人たちの反応が気持ち悪いとボヤいていたので、ちょこっと検索してみたら、確かに非常に気持ち悪かった。 右翼のおじさんおばさんたちが彼女を全力で叩くのは、まあわかるんだけど(「女子供...
評論

【もはやファンタジーノベルではない何かを書き続けること】異世界の法学

エブリスタでちまちまと書き進めている異世界近世リアル政治経済小説(他に形容のしようが無い)「兵站貴族」。 10章まで来ましたが、主人公シムロン・グウィル青年は、なおも生まれ持ったチート設定の大半を自ら封印した状態で頑張っています。 昨日の更...
働くこととキャリア

『社会学はどこから来てどこへ行くのか』について私が書いた記事に関する岸政彦さんの連ツイについて、思ったことをまとめる

昨日一昨日はかなり前に書いた『社会学はどこから来てどこへ行くのか』(有斐閣、2018)の書評にすごいPVが来ていて何かと思ったら、著者の一人で高校の先輩でもある岸政彦さんが連ツイで紹介してくださっていました。 言いたい放題の不躾な書評で申し...
インターネット文化

エプスタインの内面は私にはわからない

まるで現代にジル・ド・レェが蘇ったかのような怪人物ジェフリー・エプスタインからの寄付金を隠蔽した件で伊藤穰一がMITメディアラボ所長を辞めるきっかけになったニューヨーカー誌の記事。 Dozens of pages of e-mails an...
アート&デザイン

北田暁大とユミソンの論争に見るマネジメントの崩壊と、その先にあったであろう奇怪なる何か

北田暁大に向けられたmetooについての、当時の関係者からのコメントが色々と出てきたので、目を通している。 なお、北田暁大と井上文雄について書いた(告発側である)ユミソンの文章については、読んだ限りでは、草の根組織を拡大しようとした時に非常...
書評・読書記録

話を進めるキューを「やるなと言われたことをやる奴がいる」「絶妙のタイミングで不必要なミスをする奴がいる」の二つに頼る書き方

「エイリアンVSプレデター」という映画を流し見しながら台風の到着を待っておりました。 「ジュラシック・パーク」シリーズを流し見したときのことを思い出しました。 アメリカ製のパニック映画あるある ・全ての元凶になるのは「権力を持った白人のおっ...
書評・読書記録

『ハリー・ポッターと賢者の石』はファンタジーの物語構造分析のサンプルとして非常に使いやすかった

今更ながらに『ハリー・ポッターと賢者の石』を読んでみたんですが、良く言えばベーシックで教科書通り、悪く言えば全てがベタな作りで、驚きました。 新しさを感じたのは、サブカルチャーとしての魔法使いの文化が、中世的なアイテム群を20世紀末の消費文...