評論

アート&デザイン

今からでも最終章に間に合う「兵站貴族(後に「アルソウムの双剣4:兵站の王」に改題」ここまでのあらすじまとめ

注:この小説は現在はノベルアップ+で公開されていますエブリスタで連載中の長編戦記小説「兵站貴族」が存外に好評です。エブリスタの「次に読みたいファンタジー 宮廷・王族・継承」でも入賞してしまいましたし、本棚に追加してくださる方もコンスタントに...
アート&デザイン

TOKYOハンバーグ「人間と、人間と似たものと。」劇評

この劇団の作る舞台は、前回の「のぞまれずさずかれずあるもの」の過去編に続き、2度目でした。会場は予想外に大きな「座・高円寺」。今回のテーマは、中国政府によるウイグル人弾圧でした。もう、モロに。ボカシとか一切無しで、よく、ここまでストレートに...
アート&デザイン

森きいこ『天籟日記』を生み出したもの、そして「物語の核」の理論化の試み。

NovelJam2019でKOSMOSの二人の著者の小説を編集した際に、「物語の核」という概念が出てきた。これは自分で考えたものなのだが、放っておくと内容を忘れそうなのでここに書き残しておこうと思う。先日の記事で、物語に必要なのはWhoとW...
アート&デザイン

物語の在り処と小説家とNovelJam

NovelJam2019'の懇親会で他のチームの著者さんたちと色々話をしていて、「書きたくてここに来たけどテーマが見つからなくて編集さんに引き出してもらった」という声が凄く多かったのが印象的でした。これは社会学の卒論指導でも似たところがあっ...
アート&デザイン

設定を作り込むことと物語を作ることは対立するのか

「設定厨」という言葉がある。「設定中」ではない。厨、というのは「厨房」の略である。「厨房」とは本来は食事を作る場所のことだが、日本のインターネットスラングにおいては別の意味で使われる。この定義だと「設定厨」とは「言動が子供っぽい設定」あるい...
評論

ゲーム/アニメ文体で書くことと「言いよどみ」と

良い悪いの話ではないんですが、今の若い人が日本語で書く小説のセリフって、漫画やゲームやアニメのセリフのそれとそっくりなものが多いです。ラノベ研究ではラノベの文体が隣接するこれらの分野の知識を共有していることが前提になっている、という指摘があ...
アート&デザイン

芸術家の仕事の本質的な部分は、どこかから芸術家にもたらされるものであり

ハーバード大などで長くライティングの講義を持っていたアメリカの文芸批評家、ルイス・ハイドの代表作"The Gift" (1983)は、芸術作品の社会的な動態を、文化人類学の基礎概念の一つである贈与経済の視点から考察したものである。その第8章...
教育

いまどき、何故、小説なのか

このご時世、金儲けしたいなら小説なんてジャンルに手を出すのはおかしいんじゃないんですか、という質問を受けた。良い質問である。せっかくなので、わかりやすく分析してみよう。まず、金儲けの手段としての小説の位置づけについて。小説は著者に、それだけ...