評論

インターネット文化

非常時の不謹慎の効用

自分は昔から日本の「お笑い」の面白さが理解出来なくて、岡村隆史も前回まともに見たのは1994年にリトバルスキーとサッカーをしているところだったはず。ナインティナインがというよりは、吉本興業全般が趣味に合わず(吉本だけではない。ドリフターズも...
評論

6年回り道して正しい場所にたどり着く

巣ごもりの家を楽しくする試み。 息子と二人でギターのフレットすり合わせに挑戦しました。 ギターのフレットのすり合わせ(弾いているうちに特定部分が集中的に削れて高さが凸凹になったものを、ヤスリをかけて均す作業)。 やってみた結果ですが、まあ私...
評論

ドメスティックビジネスマッチョVSリモートワーク 最後の聖戦

今朝も脂ぎったドメスティック脳アラフォービジネスマッチョおじさんの「ロックダウンなんて出来るわけねーじゃん、銀行とかスーパーとかコンビニとかどうすんだよwww」みたいな投稿をうっかり読んでしまって、その後に「ロシアでは最大手の銀行が完全リモ...
書評・読書記録

赤澤智『人生に行き詰まった僕は、喫茶店で答えを見つけた』(祥伝社)書評

赤澤智『人生に行き詰まった僕は、喫茶店で答えを見つけた』(祥伝社, 2020)を読了したので、書評です。 ですが、最初に私と赤澤さんの関係を書いておかないとアンフェアなので、まずはそこをざっと説明しますね。 赤澤さんは立教大学軽音楽部で4年...
評論

異文化圏とのコミュニケーションをハナから考えていないテレビ紙芝居を見た

魔いりました入間くんという、辛うじてアニメと呼んでも良いかな程度には絵が動くものを眺めているのだが、作画枚数のケチり方が凄い。ほとんど紙芝居である。 これはディズニーのヌルヌル動くアニメに慣れた外国人にはきつかろう。 お話もご都合主義と内輪...
物書きの仕事

小説に女性キャラを出したときのジェンダー表象の技法についての覚書と『西の天蓋』での実験

小説に女性キャラを出したときのジェンダー表象について。 単にキャラを出して喋らせるだけだと、読者はそのキャラのジェンダーを想像しづらい。なので、女性であることを印象付けたい場合、以下のような手口を駆使することになる。 この人は女性ですとか、...
書評・読書記録

いい年したおじさんおばさんたちと日本のファンタジーと

インタビュアーが下手だと話題になった「この世界の片隅に」の片淵監督のインタビューなんですが、私なりに要点をまとめると ・日本のアニメは大人向きというよりは、アラサーやアラフォーにもなってなお、高校生の主人公に感情移入出来てしまうような人たち...
アート&デザイン

正しすぎるデザインと人間の自由についての覚書とHELLVETICA

昨晩、大江健三郎とバウハウスの話のときにふと考えたことを、忘れないうちにシェアしておきます。 たしか、バウハウス的な、機能だけを追求した素材と造形の空間に人を置くと、その人は精神を病むけれども、その空間に装飾品を入れると、その現象が止まると...