書評・読書記録 書評:斉藤直子『仮想の騎士』新潮社 斉藤直子『仮想の騎士』新潮社、2000年第12回・日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作です。この年は大賞は該当なしなので、この年の首席ですね。著者の斉藤直子さんは1966年生まれで立教大学文学部心理学科卒。はい、昔は文学部心理学科という... 2019.07.16 書評・読書記録
書評・読書記録 書評:南塚信吾『アウトローの世界史』 南塚信吾『アウトローの世界史』 (NHKブックス 1999)著者は東欧、特にハンガリー史を専門とする歴史学者です。津田塾大学、千葉大学、法政大学で教えていた方。もう引退されています。ハンガリーではオスマン帝国の支配下にあった16世紀から、... 2019.07.12 書評・読書記録
書評・読書記録 パウロ・コエーリョ『アルケミスト』書評 ブックオフでポイントを使ったら80円で買えた文庫本です。詳しいことはそのときには知りませんでしたが、1990年代前半に世界的ベストセラーになった本だそうです。翻訳しているのは大蔵官僚から転じてスピリチュアル系のライター兼翻訳家になった人と、... 2019.07.01 書評・読書記録
書評・読書記録 大澤真幸『社会学史』を最後まで読んだけど印象は変わらなかった 表題の通りです。途中まで読んだ時点で書いた感想の記事が思いがけずバズりましたが、最後まで読んでもこの感想に変化は無しです。アリかナシかという話なら断然アリ。これはこれですごく楽しい本です。社会学の歴史をこんな壮大なエンタメとして再構成出来る... 2019.06.30 書評・読書記録
書評・読書記録 パトリシア・A・マキリップ『妖女サイベルの呼び声』書評 世界幻想文学大賞の第1回受賞作を読了しました。原題は"The Forgotten Beasts of Eld"で、1974年にアメリカで出版されています。訳者の佐藤高子さんは1934年生まれ、神戸女学院大学卒、2014年に亡くなられています... 2019.06.28 書評・読書記録
書評・読書記録 大澤真幸『社会学史』を叩く同業者たちのストレス度合い 大澤真幸『社会学史』をフロイトのとこまで読みました。ここまで出てきた思想家はアリストテレス、グロティウス、パスカル、ホッブス、ルソー、ロック、コント、スペンサー、マルクス。この本、なかなか興味深い受容のされ方をしていて、社会学についての完全... 2019.06.15 書評・読書記録
書評・読書記録 Book of Isle(「アイルの書」シリーズ)における地母神モチーフと、21世紀の産業ファンタジーのソレジャナイ感と 改めて調べてみると、思った以上に自分はファンタジーというものを読んでいたことに気づいた。 エレン・カシュナー『吟遊詩人トーマス』(1991) ジーン・ウルフ『拷問者の影』(1981) エイブラハム・メリット『イシュタルの船』(1924) ヒ... 2019.05.28 書評・読書記録物書きの仕事評論
小説 ファンタジー小説におけるフェミニズムの系譜についての覚書 修士課程にいた頃に読んだ小谷真理『ファンタジーの冒険』(ちくま新書、1998)を久しぶりに読み返してみた。小谷によると現代に通じるファンタジー(近代以前の妖精譚や怪談ではなく、小説家の書いた作品としてのファンタジー)の萌芽は19世紀なかばの... 2019.05.26 小説書評・読書記録評論