6巻

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イングランドの私略船団

アラトリステらの乗ったガレーは地中海を東へと向かった。地中海の島々の風景はイニゴに強い印象を与えた。それはアラトリステの故郷であるレオンの山々とも、イニゴの故郷ギプスコアの緑の平原とも、コポンスの故郷アラゴンの岩山とも全く異なるものだった。...
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新キャラ投入

4章「モガタス」 娼館を出たアラトリステは、フランドルの戦友の一人、フェルミン・マラカルザがオランに住んでいることをコポンスから聞かされた。マラカルザはアラトリステらが入隊した時には既に古参兵だった歴戦の勇士だが、オランに配属された後に負傷...
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それってエリア88

3章「ワディ・ベルッチ襲撃」 イニゴが自ら志願して参加した「行軍」は後味の悪いものになった。 オラン駐留軍を事実上切り盛りするビスカルー曹長はフランドルでの従軍歴があり、アラトリステと共通の知り合いも多く、アラトリステとイニゴが「行軍」に参...
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行軍志願

2章後半 イニゴとアラトリステは、コポンスが語る北アフリカ駐留軍のありさまに聞き入っていた。 北アフリカには補給も滅多に来ないし、給料もまず支払われない。それでも北アフリカのスペイン駐屯地が陥落しないのは、愚かなスペイン兵たちはそんな状況で...
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作者はサドだ

2章「オランに送られた100人の兵士たち」(前半) アラトリステは兵士になったイニゴの生活態度が気になっていた。 そもそもイニゴが軍人になることは、イニゴの両親も望んでいなかったし、アラトリステもまた「剣よりもペンの方が射程距離は長い」とイ...
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相変わらず怖いぜ隊長

1章「ベルベル海賊」続き ムラタの艦長のマヌエル・ウルデマラスは地中海艦隊で30年に渡り戦ってきた男で、アラトリステの勇名は以前から耳にしていたし、アラトリステが自分の船に配属されたことを心強く思ってもいた。ただ、ウルデマラスには、アラトリ...
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村田丸の船出

「カピタン・アラトリステ」シリーズ6巻『東方の海賊』のあらすじをこれからしばらく紹介していきますよ。第1章「ベルベル海岸」 1627年5月末、アラトリステとイニゴはナポリ駐留のスペイン艦隊の新造ガレー船「ムラタ(Mulata)」に搭乗して、...