水星の魔女

書評・読書記録

河野真太郎の水星の魔女論に(略)

河野真太郎の子供向けの本に水星の魔女がネオリベ思想とビルディングスロマンのかけ合わせだと書かれていて驚きました。 株式会社ガンダムはネオリベ的なメリトクラシーとは全く異なる、ミオリネとスレッタのシスターフッド的恋愛感情と地球寮というマイノリ...
書評・読書記録

小川公代「翔ぶ女たち 魔女たちのエンパワメント——『テンペスト』から『水星の魔女』まで」感想

トータルでの評価 ・水星の魔女論ではなく魔女とケア論として読むべき。水星の魔女の読み取りはかなり怪しい(後述)し、水星の魔女とはあまり関係ない現代文学についての議論の方が遥かに多い。 ・文芸批評は実証性や正確性、精密性より面白さが大事と割り...
書評・読書記録

ガンダム・ルブリス(Lfrith)の意味を「平和の魔法の妖精Gandálfrith」(魔法 gand, 妖精 álfr, 平和 frith)ではないかと妄想。

ガンダムエアリアルの元々の(プロローグ時点での)名称「ルブリス(Lfrith)」の意味について考えている。 今の主流の論調は北欧古語「ガンダルフGandálfr(魔法の杖の妖精。Gandが魔法の杖の意)」を変形してGandam Lfrith...
アート&デザイン

ガンダムエースのサイレント削除事件、公式の説明はあったものの・・・

火に油を注ぐ感じかも 「ガンダムエースの編集者が市ノ瀬さんの発言をちょっと脚色しちゃったのが校了に回ったので電書版だけ差し替えた」という公式アナウンス。 平素より『機動戦士ガンダム 水星の魔女』を応援していただき、誠にありがとうございます。...
インターネット文化

ガンダムエースがスレミオ結婚に関する記述を電子版からサイレント削除した問題。個人的メモとしてのツイート収集。

社会学徒の端くれとしてこの事件の資料を収集しています。もしも「このURLも資料として追加してみては」というものがあればお気軽にご提案ください。 As a sociologist, I am collecting URLs about the...
評論

機動戦士ガンダム・水星の魔女における恋愛表現についての個人的な見解と評価

色々な人の意見をサンプリングさせていただいたので、私自身の見解もまとめます。 セクシャルな表現の多寡について 特に違和感はなかったです。むしろいわゆる「きらら系」などの百合匂わせ表現の方がクドいなと思うことが多いです。ユーフォニアムの夏祭り...
評論

機動戦士ガンダム・水星の魔女と修復的司法

この記事の要点 スレッタとミオリネの結婚は「片方の父親をもう片方の父親が殺害した」という関係性を持っているが、それがどのようにして和解に至っているのかを考える。 従来的なガンダムと「水星の魔女」を「罪過への懲罰(Retributive ju...
インターネット文化

「水星の魔女」フェミニズムと戦争と障害関連の感想を日本語と英語で色々収集

クイア表象の件 「水星の魔女 クィア」で検索すると呪詛と作品への罵倒しか出てこないのに、「Gwitch queer」で検索すると大半が作品への賞賛なんですよ。日本語ツイッターだと「家父長制、ホモソ、ミソジニー、性的搾取」の話ばっかなんですよ...