物書きの仕事

『竜の居ない国』本編からこぼれ落ちた諸々の設定

日本ファンタジーノベル大賞2019に応募予定の作品『竜の居ない国』は、まだ友人知人や教え子に草稿を読んでもらっている段階ですが、本編から文字数の関係でこぼれ落ちた設定をこちらにアップしておきます。1:地図これは執筆中に使っていたもの。これが...
評論

『何かが道をやってくる』と『トーマの心臓』

そういえばレイ・ブラッドベリもファンタジーの範疇に入る作家だった。読んだことがあるのは  『太陽の黄金の林檎』(The Golden Apple of the Sun, 1953) 『何かが道をやってくる』(Something wicked...
物書きの仕事

異世界にカシュクールワンピースはあるのか。あったとしてそれをカシュクールとかワンピースとか書いて良いのか。

目指せ日本ファンタジーノベル大賞プロジェクト。草稿を読んでくださった方々から、色々とフィードバックを頂いて、細かく修正を入れています。全体のプロットはなかなか好評です。様々な方からの指摘が集中しているのはヒロインたちの描写。一言で言えば、デ...
教育

アクションゲームの下手な少年がフォートナイトで勝ち上がるまで

息子はゲームは大好きなのだが、アクションゲームや格闘ゲームは決して上手くない。友人たちとゲームをしても、たいがいは真っ先に負けて消える。だが、マリオカートだけは別で、研究に研究を重ねて勝ちまくっていた。最近ハマっているフォートナイトは最後ま...
書評・読書記録

Book of Isle(「アイルの書」シリーズ)における地母神モチーフと、21世紀の産業ファンタジーのソレジャナイ感と

改めて調べてみると、思った以上に自分はファンタジーというものを読んでいたことに気づいた。 エレン・カシュナー『吟遊詩人トーマス』(1991) ジーン・ウルフ『拷問者の影』(1981) エイブラハム・メリット『イシュタルの船』(1924) ヒ...
小説

ファンタジー小説におけるフェミニズムの系譜についての覚書

修士課程にいた頃に読んだ小谷真理『ファンタジーの冒険』(ちくま新書、1998)を久しぶりに読み返してみた。小谷によると現代に通じるファンタジー(近代以前の妖精譚や怪談ではなく、小説家の書いた作品としてのファンタジー)の萌芽は19世紀なかばの...
物書きの仕事

『後宮小説』とわたし

日本ファンタジーノベル大賞に応募する作品の原稿はもう誤字脱字の修正フェイズに入っていて、10回目くらいの読み直しを今日もしていました。こういうのは何度読んでも入力ミスが出てくるので、あとは根気ですね。 昨日は街でちょっと時間が余ったので、書...
物書きの仕事

目指せ日本ファンタジーノベル大賞・データ修正完了

進行表通りにデータ修正も完了。納品、じゃなかった、応募のためのものは全て揃いました。原稿用紙換算481枚。なろう系でも伝奇系でも日常系でもない、経済ファンタジー小説になりました。かといって半沢直樹みたいなリゲイン系でもないし、島耕作みたいな...