ある時はヒルトン・グアム・リゾートの警備員、ある時はグアム大学の非常勤講師・・・

 少し前の記事でプルワットのラプウィさんという航法師の話を書きました。この方がパルゥなのかどうかはよくわからんですが、ともかくプルワットがミクロネシアの航海術のもう一つのメッカであることは確かです。

 そして、面白いことに、プルワットの航法師はグアムに行くんですよ。グアム。以前にこの記事で、ソステニス・エムワル師という航法師がグアムで航海術を教えていたという話を紹介しました。
http://voyaging-canoe.cocolog-nifty.com/hokulea/2005/09/post_fc99.html

 ソステニス師は残念ながらもう亡くなられているのですが、実はグアムには、現在もプルワット出身の航法師がカロリン諸島の航海術を教えている場があるんです。University of Guam Traditional Seafarers’ Society(グアム大学伝統航海者協会)。主宰者はプルワットから来られた四十代のパルゥ、マニー・シカウ師。この方は自分の航海カヌー「クエスト」号でプルワットからグアムまで来て、そのままその船で後進の指導を行っておられるのだそうです。2004年の太平洋芸術祭@パラオにもこの船で乗り付けたとか。

シカウ師と彼の航海カヌーの画像集
http://www.thedeepradioshow.com/images/Expeditions/Manny/index.htm

 ちなみにシカウ師は、普段はヒルトン・グアム・リゾートの警備員をしておられるそうです。なんか泊まりに行きたくなっちゃうんですが。

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