今日はとっておきのネタです。毎日五月雨式に更新していくために、仕込んだネタでもすぐには出さないというセコい方針を採っておりますが、今日のは凄いぞ。
ハワイ諸島で5艘目の航海カヌーが就航したという話題です。カヌーの名前はホクアラカイHokualakai号。ハワイ大学ヒロ校のハワイ語コースが発注し、ホノルル港60番埠頭で面白い名前で開業しているカヌー工房とホノルル・コミュニティ・カレッジが建造を担当しました。船体はグラスファイバーで、デザインはCAD(コンピューター支援デザイン)システムを使ったそうですが、チャド・ババヤーン氏が適宜アドバイスを行ったそうです。
ホクアラカイ号はチャド・ババヤーン氏が船長を務めて1600kmほど試験航海をし、2004年10月30日にヒロ港でヒロの人々に引き渡されました。
画像はクリックで拡大します。
1枚目はハワイ大学ヒロ校のハワイ語コースの人々がホクアラカイ号を出迎えているシーン。ホクアラカイ号はマカリイ同様の1本マストで、帆形はクラブクロウ・タイプではなく西洋式のヨットと同じバミューダ・タイプに見えますね。まあこの辺は改装すればいつでも差し替えられますが。それとやはりジブも装備しています。余談ですがこの時はホクレアもほぼホクアラカイと同じバミューダ・タイプの帆を装備していました(今度紹介します)。
2枚目はホクアラカイ号の回航クルーとありますが、この回航にはホクレアも伴走していますから、もしかしたらホクレアのクルーも混じっているのかもしれません。中央で松葉杖をついておられるのはマウ・ピアイルグ老師ですね。左の方にはナイノア・トンプソン師の顔も見えます。
3枚目はチャド・ババヤーン氏がホクアラカイ号の引き渡しの象徴としてパドルを手渡しているシーンですね。っていうかジュニア・コールマンさんとチャドさんって絶対似てるよ。ねえ?
これで現役の航海カヌーはハワイ諸島だけでも5艘目で、さらにカウアイのナ・マホエとマウイのモオキパも建造中ですから、それが全部就航するとマオリの伝説の大艦隊みたいな7艘体制になるわけですね。ビッグアイランドではカヴァイハエのマカリイに続いて2艘目。チャドさんはカヴァイハエにお住まいだそうですけど、ホクアラカイの主席航海士は誰になるのかな?
ヒロの町はあまり観光客は訪れないようですが、個人的には非常に過ごしやすい町だと思います。ホテルのあるバニヤン・ドライブは風光明媚だし、ヴォルケーノまでは一本道でまあまあ近いし、ホノカアやワイピオも日帰り出来る。買い物は巨大ショッピングセンターがちょっと走るとあるので、生鮮食品はSafeway、雑貨はWalmart、衣類はROSSとなんでも揃います。さらに航海カヌーまで見られるんなら・・・・・また行きたいな。
==
main page「ホクレア号を巡る沢山のお話を」
http://www.geocities.jp/hokulea2006/index.html