書評・読書記録

映画

グリッドマンユニバースは2023ベストアニメ映画になりそう

ところでグリッドマンユニバース、2時間ちょっとある長丁場なんですが最初から最後まで全部見せ場みたいなやたらな作品で、TVシリーズのファンが見たかったシーン全部盛りと言われてます。 たしかにそうでして ・戦いを終えて帰っていった第一部変身ヒー...
アート&デザイン

太刀川英輔『進化思考』を巡る論争のログをやっと読み終わったので個人的なまとめ

最新情報 伊藤氏・松井氏による批判論集が出版された。 太刀川英輔『進化思考』と,デザイン学/生物学研究者らの批判,著者からの応答など やっと最後まで読み終わった。 この膨大なログを読んでいる時間がある人は少ないと思うので(私ですら3日かかっ...
スポーツ

武田綾乃『立華高校マーチングバンドへようこそ』書評

武田綾乃『立華高校マーチングバンドへようこそ』前後編を読了。 残念ながら北宇治高校編と比べると数段落ちる。 どちらも王道青春スポ根部活もの+ボディパーツのエロティックな描写を重視した百合カップル大量投下+純文学っぽい情景描写というストラクチ...
アート&デザイン

安藤雅信『どっちつかずのものつくり』(河出書房新社2018)

安藤雅信『どっちつかずのものつくり』(河出書房新社2018)読了。 村上隆と安藤雅信の対談がとにかくヤバかった。生活工芸も古道具坂田も既に権威だろう、カウンターカルチャーじゃないだろうというシュートをしかける村上隆、いや茶陶の世界に対するカ...
書評・読書記録

小川公代『ケアの倫理とエンパワメント』書評

小川公代『ケアの倫理とエンパワメント』読了。 あまりケアの話には深入りしていないように思うが、クイア文学論としてはまあまあ面白い。アンデルセンが両性愛者だったかもしれないとか、「人魚姫」がその影響を受けていたかもしれないという話は初耳でした...
書評・読書記録

マリオ・バルガス・リョサ『ケルト人の夢』書評

マリオ・バルガス・リョサ『ケルト人の夢』読了。博士課程でお世話になった野谷文昭先生の翻訳。 面白い面白くないとか、感動したしないというよりは、とにかく凄い本でした。アイルランド系イギリス人外交官のロジャー・ケイスメントの伝記小説で、彼がコン...
アート&デザイン

金原ひとみや村上春樹は小説投稿サイトからデビューしようとしても安物のAIに阻止されるだろうという話

ウェブ小説サイトは色々ありますが、Pixivと「小説家になろう」のR18部門を除くと、カクヨムやエブリスタなど多分どこも曖昧な基準で「これは修正しないとR18扱いだから消すぞ」というメールを作者に送りつけていて、結構な問題となっています。 ...
小説

Tiktokの小説紹介は書評なのか書評ではないのか。そして現代のシェア文化に敗北したオールドスクールなチンピラ文化。

書評を生業とする豊崎由美という人が、Tiktokのショート動画による小説紹介で多くの小説の重版を実現させた「けんご」氏を念頭に置いたと思しき発言をツイートして炎上した件。 炎上は最終的に豊崎由美氏が(紆余曲折あったとはいえ形の上では真面目に...