ところでグリッドマンユニバース、2時間ちょっとある長丁場なんですが最初から最後まで全部見せ場みたいなやたらな作品で、TVシリーズのファンが見たかったシーン全部盛りと言われてます。
たしかにそうでして
・戦いを終えて帰っていった第一部変身ヒーローの帰還
・戦死したと思われていた第二部主役機メインパイロットの帰還
・第一部チームと第二部チームの集結と合宿と高校文化祭
・第一部のライバルで第二部の遊撃隊ポジションだったチームの帰還
・体を張って敵を食い止めて第一部主人公を最終決戦に送り出す第二部主人公
・第一部の最後に異世界に行ったサブヒロインの一時的復活
・旧作(特撮)のロケ地で倒れている第一部主人公を助ける旧作主人公
・第一部変身ヒーローの復活シーンで流れる第一部主題歌
・第二部主役機に第二部チーム全員(!)が搭乗するシーンで流れる第二部主題歌
・第一部変身ヒーローと第二部主役機が合体して最終強化形態出現
・第一部ラスボスの復活と全員共闘
・第二部主人公機メインパイロット(主役ではない)と死に別れた恋人の異世界での再会
・映画ラスボスに取り込まれた第一部ラスボスが「私ごと撃て!」で第一部最終決戦と同じ技で映画ラスボスを倒す結末
・TVシリーズでお預けだった第一部主人公とヒロインのカップル成立
・喧嘩別れしていた第一部サブヒロインと第一部ライバルヒーローの和解
・・・こんだけお約束展開を詰め込んで全体のバランス壊れてないのは凄いですよ。
今のアニメは1話のなかに色々な要素を圧縮して配置しているので、見ていて「展開早いな」と思うことは多々あるのですが、それでも良作は見せ場(バトルやラブシーンやどんでん返し)とペースダウンして人間関係や個人の感情や背景世界のディテールを描くシーンのバランスは取ってあります。「グリッドマンユニバース」は要素の密度は異常に高いんですが、ペース配分は上手かったなと思っています。
怪獣バトルは冒頭、中盤、ラストの3回だけ。裕太と六花の恋とか文化祭の話、ガウマが蓬や姫とじっくり話す、アンチとアカネの再会シーン、グリッドマンとグリッドマン同盟の会話シーンなど、ゆっくりしたシーンが実は非常に多かった。
2時間全編が怪獣バトルとどんでん返しとラブシーンの高速回転でペースダウン無し(真面目に見てないけど、そういう演出・編集はハリウッドアクションものに超ありがちという偏見)だったら、2回目の劇場鑑賞は行かなかったですね。 (つまり昨日、2バース目行ってきた)
しかし円谷さん、瓢箪から駒でグリッドマンがこんだけリバイバルしたら、さらなるマルチバース続編やるしかないですよね。
次はダイナゼノンチーム主役でお願いします!