航海中の通信体制

 ホノルル・アドバタイザー紙のホクレア・ブログが更新されました。今日は船団の通信体制について。

 まず、各艇の装備ですが、それぞれが見通し線VHF無線機(お互いのアンテナの間に遮蔽物が無い状態でのみ通信が可能な無線機)と短波無線機を積んでいます。つまり、これまでの実験航海の幾つかとは異なり、航海中でも航海カヌーは外部と直接連絡が取れるということです(スター・ナヴィゲーションの実験や訓練では航海カヌーの船内と外部の通信を制限することが多い)。

 短波無線機ではハワイと直接通信が出来るので、航海カヌーからは週に3回、ハワイ大学のPEACESAT(Pan-Pacific Education and Communication Experiments by Satellite:衛星回線を用いた汎太平洋の教育及びコミュニケーションの実験)プログラムを使って、家族や友人達と連絡を取るそうです。衛星電話もホクレアとカマ・ヘレ(多分アリンガノ・マイスにも)には積んであるそうですが、これは電話料金がえらく高いので、基本的には例のハワイの小学校と電話でお話する教育プログラムでのみ使用するのだとか。もちろん緊急時には衛星電話だろうが何だろうが使います。

 キャシーさんによれば「一番重要なのは教育と安全」。