テリー・イーグルトンやサイードの翻訳で知られる大橋洋一さんが、ブログで「アラトリステ」を激賞してくださっているではないですか。
こんな大物研究者が通りすがりみたいに「アラトリステ」を褒めてくれるとは思っておりませなんだ。といっても業界の外の方々にはわからないでしょうが、過去20年と今後20年くらいの間、日本の大学で文学や人文系社会学の研究者修行をした(する)人で、この人の翻訳書を全部避けて通れる人って居ないんじゃないですかね。私も修士課程や博士課程在籍時に何冊かは読みましたよ。『知識人とは何か』とか。
いやあ。驚いた。
ついでにこの人が私の妹の高校の先輩だったことにも驚いた。
大橋さんがご覧になったのはDVDで、ということは吹き替えではなく字幕版を見られた可能性も小さくないわけです。ちょっとドキドキだなあ(劇中劇の男優の台詞で一箇所、誤訳の見落としをしてしまった私ですが、そこ以外は特に後悔している部分はございません)。