1章は常に時間食い

 漸く気付きました。「アラトリステ」シリーズ全体の基本的なつくりが。

 どの巻でもそうですが、1章が一番時間がかかるんですよ。何でなんだろうなあと思っていたのですが、やっと解った。毎回、1章ではその巻のテーマの背景説明をやるんですね旦那は。だから説明的な文章の分量がどうしても増えるし、訳す方はそこで語られている背景について調べなければいけない。

 時間がかかって当然だ、これは。

 5巻1章、ひたすら当時の演劇界についてイニ坊が語ってくれちゃってます。面白いんだけど、スペイン語の雅な文章を日本語のそれに変換するのって、推敲が大変なんす。遅々として進まない。